
突然ですが皆さん、現在マガポケで大人気連載中の『〈小市民〉 春期限定いちごタルト事件』をご存知でしょうか!?

本作は、直木賞作家・米澤穂信先生による、大人気推理小説シリーズ「〈小市民〉シリーズ」のコミカライズ作品です!
原作の「〈小市民〉シリーズ」は、2004年の刊行から読者に愛され続け、昨年ついに累計110万部を突破! さらに、今年の春にはTVアニメ第2期も放送され、ファンやミステリー好きを中心に大きな話題を呼びました!
そして、その大人気シリーズのコミカライズが今年の春より連載スタートしたのですが……お、おもしろすぎる!!
原作小説から20年の時を経て、今の時代を生きるキャラクターたちが丁寧に描かれています!
原作ファンも、アニメから入った方も、漫画から入る方も、〈小市民〉シリーズの世界にどっぷり浸かれるはずです!
●『〈小市民〉 春期限定いちごタルト事件』はこんなお話!

舞台はごく普通の街にある、ごく普通の高校。
そこに入学したばかりの、ごく普通に見える高校1年生・小鳩常悟朗(こばと じょうごろう)が本作の主人公です!
常悟朗には、ある信条があります。それは、「小市民たれ」。
彼は、常に目立たずひっそりと、人畜無害な「小市民」として過ごすことを心がけています。

彼が「小市民」であることにこだわるのには、ある理由がありました。
常悟朗は中学時代、校内で起こる事件を勝手に調べては解決し、「名探偵」のような行動を取っていました。

しかし、あることがきっかけとなり、常悟朗は推理することを避け、小市民として生きることを決意するように……。

常悟朗と同じく、目立つことを避けている同級生・小佐内(おさない)ゆきと“互恵関係”を結び、恋人のフリをしながら目立たぬよう学校生活を送っています。
高校生活では小市民として生きていけば大丈夫、と思っていた矢先――

常悟朗の過去を知る同級生・堂島健吾(どうじま けんご)と再会したことで、常悟朗の小市民生活は一変……!
正義感の強い健吾は、校内で起こる不可解な事件を見つけては、常悟朗の推理力を頼ってくるのです!
知恵働きは、「小市民的」じゃありません。もちろん、常悟朗自身ももう知恵働きはしないと決めていますが――

目の前で事件が起こると、気になってしかたがないようで……!?

目立ちたくないと思いながらも、しっかりと事件を解決してしまうのです……!
そんなある日のこと――。

小鳩くんと小佐内さんがケーキ屋さんに寄った帰り、小佐内さんの自転車が不良に盗まれる事件が発生……!
これも十分事件ですが、一番の問題はそこではありません。ケーキに目がない小佐内さんがやっとの思いで手に入れた「期間限定のいちごタルト」が、不良によって無残にも粉々になってしまったのです……!
このいちごタルトの崩壊が、この先常悟朗たちが直面する事件に大きく関わっていくようなのですが……そちらは本編を読んでいただきましょう!
ということでここからは、常悟朗をはじめとした本作品のキャラクターたちを紹介したいと思います!
●鋭い推理でひっそり事件解決! “小市民探偵”・小鳩常悟朗

傍からみれば、ごく普通の日常を送る高校生・小鳩常悟朗。
普通に授業を受け、放課後になれば小佐内さんのスイーツ巡りに付き合うという、いかにも普通の男子高校生……いや、リア充すぎる男子高校生です。
ですが、この「普通の高校生」の姿は、常悟朗が頑張って維持している姿。

中学時代の常悟朗は、学校で起こるさまざまな事件を推理で解決へ導いていました。
しかし、真実を追い求める常悟朗のことをよく思わない人たちもおり、あるとき、彼は「鬱陶しい」と切り捨てられてしまったのです……。

そのときのことは、常悟朗の中で強いトラウマになっています。
常悟朗にとって、「小市民である」ことは、自分を守る術でもあり、他人に不快感を与えないための術でもありました。

そうした過去から、今では、「小市民らしいかどうか」が常悟朗の行動基準に。
小佐内さんと恋人のフリをするのも、小市民らしさから外れそうになったときに、お互いに止め合って小市民に徹するためです。
徹底した努力の甲斐あって、たいていのことは小市民らしく振る舞える常悟朗ですが、どうしてもワクワクを抑えられなくなるものがひとつ。

それは、常悟朗が小市民を志すようになった元凶でもある「推理」。
知恵働きをすれば目立ってしまうと分かっていても、磨き上げられた推理脳は、目の前で事件が起こればうずうずし始め、中途半端に調べるだけでは満足できないのです……!

手がかりを発見したときの恍惚とした表情が、常悟朗の推理好きを物語っていますね!

常悟朗の表情を見ていると、彼が最も輝くのは、推理をする瞬間な気がしてなりません。
トラウマを抱えながら事件に導かれていく常悟朗が、今後どのような道を歩むのか、これからも見守っていきたいと思います!
●小さいけれど、頼もしさ十分! 天使な“小市民”仲間・小佐内ゆき

常悟朗の同級生であり、小市民仲間の小佐内ゆき。
小柄で可愛らしく、常悟朗曰く「小学生のような見た目」の女の子です。

性格は超が付くほどおとなしく、知らない人に話しかけられると常悟朗の後ろに隠れてしまいます。
こんなにも物静かな彼女が、なぜ「小市民」を志し、常悟朗と「お互いに小市民から外れた行動をしたら止める」と約束しているのでしょうか……?
そこにも何か謎があるのかもしれません。

ちなみに、小佐内さんと常悟朗は「互恵関係を結んだ偽の恋人」ですが、お互いへの信頼があるように見えます!
常悟朗をかばうため、シャイな小佐内さんが、初対面の人相手に勇気を振り絞って自分の意見を言ったり――

「小市民として推理すべきではない」と悩む常悟朗に、自分を言い訳に使って推理するよう助言したり――

推理をしたことで落ち込む常悟朗をさりげなく気遣ったり――。
常悟朗のことを誰よりも理解し、常悟朗のために動く小佐内さんが頼もしすぎます……!

しかもですよ! 常悟朗との放課後スイーツ巡りでは、大好物のケーキを前にかわいすぎるお顔を披露! これは常悟朗がうらやまけしからんですよ……!
天使すぎる小佐内さんの小市民ライフ、壊されてなるものか!
彼女の生活が平穏なものであるために、これからもしっかり見守らせていただきます!!
●事件の前にこの男あり! 義理人情系男子・堂島健吾

常悟朗の幼なじみ・堂島健吾。
たくましい体躯とはっきりした物言いが特徴的な人物です!

彼を一言で表すなら、「義理人情」。
正義感が強く、困っている人を見過ごせない、とにかくアツい男です!

健吾の前で事件が起きようものなら、彼は真っ先に常悟朗を頼ります。
なぜなら彼は、常悟朗の推理力を誰よりも認めているから。
幼い頃から常悟朗の名探偵っぷりを見てきたため、その推理力に一目置いているのです! それが常悟朗の小市民生活を脅かしているとは、夢にも思っていないと思いますが……。

だからこそ、あえて小市民として振る舞う常悟朗には思うところがあるようで……。
あるとき、常悟朗に何があったのかと問いただしますが、「健吾が理由があって善人なんじゃないのと同じ」と突っぱねられてしまいます。
常悟朗と同じく、健吾にも「過去の出来事がきっかけで、徹底している何か」があるようです。

超真っすぐなアツい男かと思いきや、健吾も意外と謎が多いのかもしれませんね……!
彼の過去と、新たな一面が見られる日を楽しみに待ちたいと思います!
慎ましい“小市民探偵”・常悟朗と、彼を取り巻く高校生たちは、みんなミステリアスで魅力的! 3人の気になる過去と、いちごタルトが引き起こす事件の続きは、ぜひマガポケでチェックしてください!
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ぜひ周りの人にも教えてあげてください!