マガポケベースマガポケの秘密基地! ここだけで読める面白記事あります!

孤高の天才は「高校“5”年生」!? 『屋根の下のアルテミス』同棲から始まる青春物語の登場人物たち!

「もしも高校生のあの時、ほんのちょっとの勇気があったなら……」

 

そんなふうに、もう戻らない青春の時を夢見ることもある成人済みの大人たち~~~!!

 

大丈夫! 大人になってからでも青春は味わえるんです!!!

 

時々胸がキュッとなるような、ちょっと変わったやりなおし青春物語がマガポケで連載中!

 

それが、8月12日(火)にコミックスの第1巻が発売される『屋根の下のアルテミス』です!!

 

今回は、この青春物語の中心となる登場人物とその魅力についてご紹介していきます。

 

●『屋根の下のアルテミス』はこんなお話!

『屋根の下のアルテミス』は、主人公の貧乏大学生・佐良木佐ノ介(さらき さのすけ)学生寮を家賃滞納で追い出されるところから始まります。

 

住む場所に困っていた佐ノ介に、母校で高校教師をしているい従姉の彩葉(あやは)姉さんが、条件付きで面倒を見てくれると提案してくれました。

 

その条件というのが、「在校生の個別指導」で、どうやら「文系教科をとある生徒に教えてほしい」そうです。
文系の佐ノ介にとって、そこは問題ではなかったのですが、その対象生徒というのが……

 

高校3年生のときに同じクラスだった、同級生の小鉢古春(こばち こはる)でした。

 

古春は国際物理・科学オリンピックで金メダルをとったり、論文が雑誌に載ったり、数々の賞を受賞したりと、高校生でありながら「天才的な科学者」と言われた理系の超エリートです。なるほど、文系分野をサポートするということでしょうか!

 

……ん? ちょっと待ってください。彩葉姉さんは高校教師でしたよね?

 

その「“在校生”の個別指導」を……“大学生”の佐ノ介が、“同級生”に教える???
あれ、なんか頭が混乱してきたんですが――

 

はい、鋭い方はご明察です。
何を隠そう、古春は高校を卒業できずに、留年しまくって今年で高校“5”年生!! 20歳の現役JKだ~~~!!!!

 

どうやら文系分野の点数がゴミすぎて、どうしても卒業できないままだったようです……。

 

「この天才科学者をなんとしても我が校の卒業生に!」という教師陣の熱意もあって、住む場所の提供と引き換えに佐ノ介に課せられた使命は「あと1年で古春を卒業させる」こと!!

 

というわけで、住む場所がなかった佐ノ介は古春と同居生活をスタート(!?)し、勉強を見ることになりました!!

 

こうして始まった、貧乏文系大学生&天才科学者(20歳の高校5年生)という異色の組み合わせで送る『屋根の下のアルテミス』
ここからは、本作の主要人物の魅力をご紹介していきます!!

 

●重度の本好きが奮闘中!優しい心と行動力も持ち合わせている主人公・佐良木佐ノ介

主人公の佐良木佐ノ介は、寮費を滞納しているにも関わらず、レアな古本を買ってしまうような重度の本の虫。彼の部屋の中はきちんと整理された本でいっぱいでした。

 

寮を追い出される際、学生生活課に大半の本を持っていかれてしまったものの、大切な本は死守!

 

文学部広報誌の「群青」は全冊守り切りました!
……文学部の広報誌なんて、大して価値もなさそうなのになぜ???

 

それというのも、この「群青」には佐ノ介が大好きな「すめらぎ先生」という、学生作家の小説が掲載されているから!
この時も、大学の先輩(後ほど紹介)にその魅力を熱弁します。

 

「この小説の良さがわからないのは阿呆(あほ)」、「いつかきっと評価される」と力説! 
そう、佐ノ介は世間の評価に左右されるミーハーではなく、本当に自分の好きな作品を愛する生粋の読書家なのです!!!!

 

高校生らしい「普通の一日」を小鉢さんに体験させる時も、古本屋・図書館・ブックカフェ……と本にまつわるスポットばかりを紹介。
こりゃ完全に本の虫ですね(笑)。

 

しかし、ただの読書家というだけではなく、他人がピンチの時にしっかり向き合って声をかけてあげられる、優しい心も持っているのが佐ノ介の魅力!

 

古春の心が折れそうになった時には、かつて彼女自身に教えてもらった名言「人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには、走り続けなければならない」(by アインシュタイン)を伝えて、彼女を奮起させました。

 

古春が天文台から足を滑らせ落下したときは、体を張ってキャッチ! 
このあと飲まず食わずで作業に没頭していた彼女のために、手料理も振舞ってあげます。や、優しい……!

 

古春がドヤった時は「昔からずっとかっこいいよ」とストレートにリスペクトを伝える佐ノ介。
そう! 「読書が趣味の主人公」というと、なんだか内向的な印象を抱く人もいるかもしれませんが、佐ノ介は人付き合いもそつなくこなすうえ、自分が良いと思ったことは素直に相手に伝えられるナイスガイなんです!!!(力説) 

 

何かと「科学」でものをとらえがちな古春に、夕焼けを見ながら小説の引用で新しい世界の見え方を伝える佐ノ介。(※梶井基次郎『檸檬』からの着想)
さっと小説の引用をしてしまう、そんなところも知的に見えてかっこよくないですか……!?

 

これからも古春と一緒に、大人になったからこその視点と優しさで、青春を味わっていくのでしょう。今後の2人の展開に期待大です!!

 

●孤高の天才は本物の「科学者」を目指す! これから青春をスタートする20歳・小鉢古春

ヒロインの小鉢古春は、「全国一の天才」と言われた理系女子。
前述したように科学の分野で華々しい経歴を持っています。

 

その集中力はすさまじく、一度研究を始めると食事や睡眠を忘れて人の声も聞こえなくなるほど!
「気付いたら3日経っていたこともある」くらいです。

 

それだけの集中力と実績があれば「退学しても仕事があるんじゃ?」と佐ノ介は言うのですが……。

古春曰く、「大学院を出て博士号を取る」のが科学者のスタートライン!
このまま高校を退学してしまうと、どんなに頑張って成果を出しても「素人のおままごと」として片づけられてしまうと古春は思っているのです。

 

「私は科学者になりたい」
そう語る彼女の目はどこまでも真剣で、そのためにはなんとしても高校を卒業する必要があるのです。

 

ですが、それだけ強い信念があるにも拘わらず、苦手なこと(文系の勉強など)がうまくできず留年を続けているため「みんな大人になっていくのに、私だけ何も成長してない」と独りで苦しんでいたのでした……。

 

でも大丈夫!
佐ノ介は学生時代から、古春の「最後まであきらめない姿がかっこよかった」ことを覚えています。

 

本人は「苦手なことから逃げる癖がある」と思い込んでいますが、一度向き合えばちゃんと取り組めるガッツはあるんです!!

そんなわけで始まった、古春と佐ノ介の個別指導。とはいえ、古春は自分の文系が苦手な理由をある程度理解していました。
その理由というのが、「学生時代を科学の研究に捧げて人生経験が乏しかったせいだ」ということ。
そのため「普通の高校生の放課後を体験させてほしい」と佐ノ介に頼みます。

 

「放課後に食べる自販機のアイス」など、高校生がやっていたような青春の1つ1つを、2人で一緒に体験していくことになります。

 

とはいえ、古春は一応20歳の成人女性!
大人の女性として、「同級生に生活の面倒を見られるのは屈辱」と思っているようです。

 

そんな文句を言いつつも、「青春取り戻し作戦」は順調に進んでいきます。
到着したのは、佐ノ介が高校時代によく来た河川敷。そこで2人で見た「放課後の夕焼け」は、科学で説明できない感情を古春に芽生えさせます。

 

その夕焼けを見た古春から、「世界の終わりのよう」だという文学的な表現が飛び出します。
しかもその表現は、かつて佐ノ介が思ったこととまったく同じだったのです!
きっとこうやって、これまでになかった感情や感覚を古春は手にしていくのでしょう。

 

研究以外の人生を知り始めた古春と、それに寄り添う佐ノ介の今後の生活が楽しみです!

 

●真面目で頼れる先輩の正体は……憧れの小説家!? ツンデレな想いが気になる東雲雪那(しののめ せつな)

佐ノ介は大学生なので、高校生の古春とは別に自分自身の生活もあります。
そんな大学生活を彩る登場人物の1人が、佐ノ介と一緒に課題をしたり、レポートを貸してくれる面倒見の良い先輩、東雲雪那さん。

 

才色兼備でめちゃくちゃモテる、ちょっぴりツンデレ気味な先輩ですが、小説の趣味が合うので佐ノ介を気にかけてくれています。

 

その正体はなんと、佐ノ介が激推ししていた学生小説家・すめらぎ先生!

 

佐ノ介はもちろんそんなことは知らないので、本人の前で作品をべた褒めされるのですが……その時のテレた表情がかわいい!!!
しかも、どうやら佐ノ介に同好の士以上の感情があるようで……!?

 

佐ノ介がJK(同い年)と同居していることを知ったら、東雲先輩はどうなってしまうのでしょうか。今後の3人の関係がめちゃくちゃ気になります!!!

 

本作に登場する主な人物を紹介してきましたが、ここで言えることはひとつ……大人になっても、まだ間に合う青春がある! ということです!

 

そう感じさせてくれる青春やりなおしラブコメ『屋根の下のアルテミス』、ぜひマガポケでチェックしてみてください!

pocket.shonenmagazine.com

 

●『屋根の下のアルテミス』単行本第1巻、大好評発売中!

www.kodansha.co.jp

 

ぜひ周りの人にも教えてあげてください!

感想をポストする

 

 

▼マガポケ漫画のオススメ記事はコチラ!

pocket.shonenmagazine.com

pocket.shonenmagazine.com