マガポケベースマガポケの秘密基地! ここだけで読める面白記事あります!

マガジンライズ5月期結果発表! 『無能のミル』、『ナナクジョ-人工植変第七駆除隊-』の2作品がゴールド賞を受賞!

「マガジンライズ」は新人漫画家に向け、毎月開催している新人賞。
今回は5月開催のマガジンライズの結果を発表します!

 

▼ゴールド賞(賞金30万円)
『無能のミル』57P
雲嶋リウ(20)

戦争を記録するAIが、未来へ紡ぐ!! 平和への願い(ストーリー)!!
問題提起やメッセージ性を明確に主題として置きながら、展開と構成の巧みさによってしっかりとしたエンタメ作品として成立している素晴らしい作品でした。繰り返し同様のシチュエーションを見せながら状況の変化を見せていくことによって緊迫感を作る演出などは本当に見事。課題はとにかく画力。演出力や構成力を存分に生かすためにも絵の力をもっと上げて欲しいです。成長した画力での次回作を見られることを楽しみにしています。

 

『ナナクジョ-人工植変第七駆除隊-』50P
星尾ミタ(24)

本当の強さとは何か…。変異する植物との壮絶バトルアクション!!
少年誌として大切な、熱量を持った作品です。植物が変異して襲ってくる近未来をリアリティをもって描けていて、キャラクターの苛立ちも説得力あり。一人で戦う主人公と、協力して戦う第七駆除隊の対比もお見事! クライマックスはアイデアが盛り込まれ見ごたえありました。課題はキャラデザや画力でしょうか? 絵の構図自体は悪くないのですが、キャラクターの顔が地味なのと、デッサンが狂っているコマが多く見受けられました。

 

▼シルバー賞(賞金10万円)
『海』33P
高沼 根石 (30)

人間兵器少女×地図士の少年が、世界を旅する三秒前!!
夢、目標に向かって真っ直ぐ突き進む主人公とヒロインの姿に心を打たれました。キャラクターを好感度高く描けるのは才能です。また絵柄が世界観にマッチしており物語に奥行きがありました。またヒロインがとても可愛かったです。この点は将来的にも武器になるので、さらに磨いてください。今回、少しだけ残念だったのは敵側に説得力がなかった点です。主人公にとって敵側がどう脅威なのか、もっと深掘りしてほしかったです。

 

『ナクナ!』50P
松舘 瑠樹 (21)

毛のないオウム×鳥嫌い少年!! 正反対コンビのハートフルストーリー!!
鳥嫌いの少年がオウムを飼ったら…。“言葉”が通じないことで起こるすれ違いと、“言葉”が通じて起こる最後の感動がしっかりと読者に届く物語になっており、作家さんの確かな表現力・構成力を感じました! お話と演出の力は存分に発揮されている作品でしたので、少年漫画的なキャラの魅力やキャラデザを磨いた作品も次は読んでみたいです! 期待しています!

 

『BACK GROUND』55P
衛門我 ケイキ (32)

辞めた捕手×続けた投手。二人が選んだそれぞれの道へ!
リトルリーグの全国優勝女性バッテリーが高校生になり、グラウンドから離れたその後を描く青春作品。あまりにも美しいセリフ回しが巧み。最終ページでは思わず涙ぐんでしまいました。この人にしか紡ぐことが出来ない人生への哲学を感じさせます。コマの構成は弱点ですが、素晴らしいネームを描かれる方だと思います。

 

『星の夜の君』56P
不灰-3(18)

恋に落ちた侵入者!! 恋も地球も守れ!!
幼なじみの男子が実は地球を壊しに来た宇宙人で…? キャラの表情がとても上手で、青春時代の瑞々しい感情を好感度高く、切実に描けていました。構成にも工夫があり、読者を驚かせようという意識が見える点も◎。今回の作品は女性目線のロマンを描いたものだったので、男性目線のロマンにも挑戦してみてほしいです! 期待大!

 

▼ブロンズ賞(賞金3万円)
『守り神ですか?!』30P
ジユヌ(21)

死後も繫がる兄弟愛!!
温かい兄弟愛の物語。お話のテンポが良く、アクションありドラマありで総合力の高い作品でした。スッキリと読みやすい絵柄も好感です。終盤が急ぎ足に感じましたので、最後まで読者を満足させる意識で次回作も楽しみにしています!

 

『プロセスガールズ』50P
雅美 セイ(23)

殺し屋&死体処理。最強コンビ少女!!
軽いノリで人を殺す二人組の女の子。殺し屋の作品は昨今かなりありますが、会話やプランなど全てが軽いのが良かったです。序盤に設定の説明を詰め込み過ぎなのと、アクションシーンに迫力がなかったのが残念でした。

 

『黒百合さんはヤンデレ』44P
保田 就寝(21)

ヤンデレヤンキー少女との純愛? 物語!
ヤンキーデレかつ病んデレ。ありそうで無い切り口の企画でした。手触りのある絵柄と、脱力感のあるキャラのやりとりが魅力的。終盤かなり強引に感じたので、最後まで「ヤンデレ」の話で貫いても良かったと思います。

 

▼アイアン賞(賞金1万円)
『バッサイ』47P
橋本 侑哉(26)

 

『変幻自在』49P
新柿 歌吟(24)

 

『虚と骸』50P
虚尾(18)

 

『GERO BAR』30P
十一 橋(20)

 

『デットサークルマニア』50P
水野 シン(23)

 

▼ネクストライズ賞(賞金5000円)
『BAD POLICE』やよい れき(23)
『頑張れ! 触手くん』にーら(22)
『ふたりのせかいせん』猫手三(36)
『倒います』倉掛 諒大(21)
『オブリビオン』白井 アユル(19)


次回以降、更に上の賞を取ると「ライズボーナス」として段階ごとに+1万円贈呈!

 

●ネーム部門 心動かすストーリーの俊英はこちら!!

▼シルバー賞(賞金10万円)

『探偵を差し置いて』49P
湖南ドリル(28)

ミステリーって説明が多いので、演出やセリフが特に試されるジャンルだと思いますが、この作品は最初から最後まで「謎」を楽しめました。助手が謎を解く設定も面白かったです。ただ、キャラの深堀りが全くなかったのが残念。キャラの魅力も少年漫画は特に大事だと思うので、次回はそこを意識してもらえたらと思います。

 

●作画部門 才気あふれる絵を放つ英傑!!

▼ゴールド賞(賞金30万円)
『RISE』5P
十月トウカ(30)

少年漫画の絵としてあらゆるツボを押さえた非常に完成度の高い原稿だったと思います! 両キャラの表情が「笑顔」と「真顔」でほとんど変わらないのに、体勢や構図の見せ方に工夫が凝らされているので、短いページの中で2人の感情のボルテージが上がっていく様がハッキリと伝わって来るのが素晴らしかったです。万人受けする普遍性のある絵柄だと思いますので、後は個性を上乗せして、ご自身の“絵柄”を確立していただきたいです!

 

たくさんのご応募ありがとうございました!
さらに進化(ライズ)した投稿お持ちしております!!

 

マガジンライズ8月期は8月31日締切!! ※当日消印有効

皆さまからの投稿をお待ちしています!
応募の詳細は下記をチェック!

debut.shonenmagazine.com

 

ぜひ周りの人にも教えてあげてください!

感想をポストする

 

▼合わせてどうぞ! 過去の「マガジンライズ」受賞作はコチラ!

pocket.shonenmagazine.com

▼プロに聞く! 漫画の作り方はコチラから!

pocket.shonenmagazine.com

pocket.shonenmagazine.com