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満足度∞!?「レンタル彼女」は本当に理想の彼女なのか、実際に「レンカノ」をレンタルしてみた!

 人気漫画『彼女、お借りします』。主人公でダメ大学生の木ノ下和也(20歳)は人生初の彼女にフラれた寂しさを埋めるべく、「レンタル彼女」というサービスを利用しはじめます。お金を払って「理想の彼女」をレンタルするこのサービス。目の前にあらわれたのは、水原千鶴という女の子でした。

 

水原千鶴は、まさに理想の彼女。街を歩けばアイドルと間違えられ、彼氏(だと思われている)和也には羨望の眼差しが集まります。友人や両親、祖母に会わせても完璧な対応をし、誰しもが彼女に魅了されていきます。

 

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 しかし、これはあくまでも漫画のお話。現実世界で「レンタル彼女」をレンタルしたら、本当に「理想の彼女」があらわれるのか? それとも、「理想の彼女」が借りられるのは、やはり漫画の世界だけなのでしょうか。

 この疑問を検証するために、実際に彼女をレンタルしてみました。

 

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 今回協力してもらうのは『彼女、お借りします』で取材協力もしてもらっている『レンタル彼女PREMIUM』さん。そして、彼女を実際にレンタルしてもらうのは、26歳で彼女いない歴1年半の谷口亮太さん(以下、谷口さん)。どうやら谷口さんは「彼女」に対してこだわりをお持ちのようです。 

 

谷口さん:彼女はずっとほしいですよ。女の子も大好きですし。でも、ここは強調して言います。一目ボレはありえませんね。話している雰囲気とか話が合うか、とかが僕にとって重要なんです。あと、仕事が忙しいときはなかなか構ってあげられないんですが、それで怒られたりいじけたりする子がはちょっと……。他にも、夜中に急に会いに来て! とか言ってこられたりするのも苦手なので、めんどくさい要求、というか、オレを振り回そうとしない女の子がいいですね。

 

ーー結構熱く語っていただいてありがとうございました。では、「レンタル彼女」と聞いてどんな印象を持ちますか。

 

谷口さん:女の子と一緒にいる時間にお金を払うことに抵抗がありますね。そもそも彼女たちは仕事ですからね。かわいい仕草も「演技でしょ?」って思ってしまいます。僕は、そんな演技に騙されませんよ! あと、なんとなく、わがままを言ってお客さんより優位に立つ、というか、ちょっと振り回して来そうな印象があります。

 

ーーなるほど。では今日はその辺も含めて厳しくチェックしてみてください。

 

 ということで、『レンタル彼女PREMIUM』さんから太鼓判を押されているオススメキャスト・大森碧ちゃん(以下、碧ちゃん)を2時間レンタルし、「レンタル彼女」に対して懐疑的な谷口さんの反応を見ることに。

 

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碧ちゃん:お待たせしましたー! 大森碧ですっ!

 

 待ち合わせ場所である原宿のカフェに碧ちゃんが登場。か、かわいい……。顔小さい! 細い! 声までかわいい! なんなの? アイドルなの?

 

谷口さん:こんにちは。

 

 さすが一目ボレはしないタイプの谷口さん。こんなにかわいい碧ちゃんを前にしても、一切表情は変わりません。

 

碧ちゃん:せっかくだから、横に座るね! 今日はなにしようか? まずはランチ食べる?

 

谷口さん:そうだね。

 

碧ちゃん:あっ! これにしない? でもこれもおいしそうだね! ねえねえ、別々に頼んで半分こしない? 

 

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 ちょっと戸惑っている谷口さんを、柔らかい口調で碧ちゃんが、ぐいぐいリードします。そして、早速隣に座るのも、さすがのテクニックです。

 

谷口さん:東京来て、どれくらいたつの?オレは7年だよ。

 

碧ちゃん:長いね! 東京のこといろいろ教えてほしいな! 

 

谷口さん:碧ちゃんはどれくらいなの?

 

碧ちゃん:……うーん……7年、くらいかな?

 

谷口さん:いっしょやん!(笑)

 

碧ちゃん:えへへへへへ!(笑)

 

 碧ちゃんのナイスなボケ? により、ようやく、谷口さんから笑みが見られました。

 

谷口さん:映画は好き?

 

碧ちゃん:うんっ! けっこう見るよ。アメコミ映画が好きなんだ!

 

谷口さん:え、そういうの見るの?

 

碧ちゃん:そうなの〜! 結構好きで色々観てるよ!

 

谷口さん:オレもすごい観たいんだけど、どのシリーズが面白いのか、どういう順番で見ればいいのかわからないんだよね。教えてくれる?

 

碧ちゃん:いいよ! あっ!じゃあさ『キデイランド』に行こうよ。いろんなアメコミグッズがあるから、それを見ながら説明するよ。

 

 開始45分で、「レンタル彼女」にやや懐疑的だった谷口さんの顔に変化が現れます。そして、ランチも終わり、ようやくデートらしいデートがはじまります。 

 

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 なんと!  まさかの! て、手を繋いだ……? またも、ナチュラルに碧ちゃんが距離を詰めてきました。手を繋ぎながら、谷口さんの趣味であるスニーカーの話を笑顔で聞く碧ちゃん。知らない人が見れば、カップルとしか見えません。

 

谷口さん:へー!こんなところあったんだ。初めて来た。

 

碧ちゃん:いろんなキャラクターグッズが売っているんだよ。じゃあ早速見に行こうか。

 

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 ひとつひとつ丁寧に教えていく碧ちゃん。そして、それを聞く谷口さん。今日初めて会ったとは思えないほど、ナチュラルに会話を進めていきます。『キデイランド』を出た2人は、谷口さんリクエストのおしゃれな本屋さんに行くことにしました。もう手を繋ぐのは、自然にするようになっています。距離感、すごい。「レンタル」も終盤になり、碧ちゃんのリクエストで、レインボーカラーのかわいいわたあめ屋さんに行くことにしたようです。

 

碧ちゃん:うわーすっごく並んでる! 並ぶの大変だよね、やめよっか?

 

谷口さん:いや、食べたいんでしょ。せっかくだし、並ぼう。

 

 めんどくさいことは苦手、と言っていた谷口さんですが、彼女のことを考えて、かなりの行列ですが、待ってあげることにしたようです。これが碧ちゃんの力……? そして、待つこと約30分。ようやくわたあめを購入できました。

 

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 二人で仲良くわたあめを食べていると、ここでタイムアップ。と思ったら、最後に碧ちゃんが……。

 

碧ちゃん:ねえねえ! 今日はすっごく楽しかったね! 今日の思い出として、最後に写真撮っていい? 

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 今日の思い出に、と寄り添って写真を撮る碧ちゃん。本当に最後まで出来た彼女です。さて、最初は「レンタル彼女」に対し懐疑的だった谷口さんですが、デートを通して意見は変わったのでしょうか。

 

ーーデート、どうでしたか?

 

谷口さん:いや、めちゃくちゃ楽しかったです。話していて合わせてくれるような場面が多かったり、単純にオレの知らないことを色々知っていたので、本当の彼女だったら、良い関係だなって。碧ちゃんはかわいかったですし、正直またすぐにでも会いたいです。

 

ーー最初に「レンタル彼女は演技だ」って言っていましたが、碧ちゃんはどうでしたか? 

 

谷口さん:碧ちゃんには演技を感じませんでしたね。演技はしないで、ちゃんと人として向き合ってくれていたと思います。演技なんてありえないです。オレは信じています。

 

ーー碧ちゃんは、彼女としてどうですか?

 

谷口さん:すごく魅力的な女性でしたが、やっぱり1回では分からないですかね。でも、何回も会う回数を重ねて、彼女として好きになっていけると思います。この歳になると、遊びに行くといっても1人で食事したり映画を見たりするくらいなので、女の子と手をつないで歩いたり、わたあめを食べたり、かわいいお店に行くっていうのがすごく新鮮でした。久しぶりにドキドキしました。いい彼女だったなあ。完全に理想の彼女ですね。

 

 完全に彼氏になっている谷口さん。デートを大満喫したようです。

 というわけで、「レンタル彼女は本当に理想の彼女なのか?」という疑問は、終始本当に楽しんでいた谷口さんを見れば分かると思いますが、『彼女、お借りします』の水原千鶴のような「理想の彼女」は現実世界にも存在した、という結論で終わらせていただきます。

 

▼『彼女、お借りします』はWEBで読める!

pocket.shonenmagazine.com

 

(瀧戸詠未)