そろそろ梅雨入りの季節。
空気がジメジメしてくると、つい憂鬱な気分になってしまいます……。
こんなときは、何かスカッとする話が読みたい!
例えば、極道がドンパチしたり――
さらに、その極道が異能力者だったり――
さらにさらに、その極道が異能力を使って同じ組内にいる悪党を倒していったり――
そんな作品、あるわけ……
あるんです!!!
それが――
特異能力を身につけたヤクザたちがドンパチを繰り広げる『広島ギャングスタ』です!
●『広島ギャングスタ』はこんなお話!
物語の舞台は、西暦2063年のネオ広島市。
かつての平和都市は見る影もなく、暴力にものを言わせた警官とヤクザが支配しています。
主人公は、ネオ広島市のヤクザ・世良獅子組(せらじしぐみ)に所属する桐村仁(きりむら じん)。
偏頭痛持ちで痛み止めが手放せないという、ヤクザにしてはやや頼りない青年です。
そんな仁の兄貴分に当たるのが、同じ世良獅子組の三神(みかみ)アキラと、若頭補佐の宮本武流(みやもと たける)。
仁と違って、貫禄たっぷりな組員です。
ある日、いつものように飲みに出掛けていた宮本が、帰り道で何者かに襲われます。
ヤクザの抗争といえば、銃でドンパチをイメージしますが――
襲われた宮本が繰り出したのは、特異能力……!?
この能力は、「ブラックニューロン能力」というもの。
臨死体験をした人間だけが身につけられる特異能力です。
宮本は右腕が発達する「剛腕変異」の能力で、相手に一撃を食らわせようとしますが……
相手も能力を持っていたようで、避けられた挙句、射殺されてしまいます……。
宮本を殺した相手は、世良獅子組の能力者のみを狙う「ヤクザ狩り」。
アキラは兄貴分である宮本を殺したヤクザ狩りを、自らの手で殺すと決意。
宮本の殺害現場に向かい、手を合わせようとしたとき――
そこにあってはならない物を発見します……。
仁の飲んでいる頭痛薬です。
アキラの不吉な予感は的中。
「ヤクザ狩り」の正体は、仁だったのです……!
アキラも仁もブラックニューロン能力者。
それぞれの能力を解放して戦い始めます……!
仁がヤクザ狩りをするのには、理由があります。
それは――
かつて世良獅子組に家族を殺されたから。
仁は復讐のため、世良獅子組に入り、家族を奪ったヤクザたちの情報を集めていたのでした。
順調に動き始めた仁の復讐計画。
これから先どうなっていくのでしょうか……!?
今回は、ヤクザ狩りをする仁と、ネオ広島市に集うヤクザたちを紹介していきます!
●体感時間を自在に操る! 復讐を誓うヤクザ狩り・桐村仁
世良獅子組に所属しながらヤクザ狩りをする青年・桐村仁。
かつて、世良獅子組に所属していた兄・竜二(りゅうじ)が横領の罪を着せられ、家族全員が惨殺された過去を持ちます。
その現場にいたのが、宮本とアキラでした。
家族が殺された後、仁もアキラによって銃で撃たれますが――
そのときの臨死体験でブラックニューロン能力が開花!
持病の偏頭痛もこの銃撃が原因だったのです。
仁が持つ特異能力は、「体感時間操作」。
この能力があれば、飛んできた銃弾を避けることも――
アキラが「金属操作」の能力を使って放った鉄パイプを避けることも朝飯前!
この能力、強すぎます……!
復讐への強い意志と圧倒的な能力を持つ仁。
仁の復讐劇がどのような展開を迎えるのか、これからも見守りたいと思います!
●強敵から、新たな仲間へ――蟹丸(かにまる)兄弟!
宮本とアキラが殺された後、世良獅子組に乗り込んできたヤクザ・蟹丸凶次郎(かにまる きょうじろう)。
凶次郎は、たったの3日でヤクザ狩りの正体を突き止めることができると豪語します。
凶次郎がここまで自信満々なのは、弟・凶之介(きょうのすけ)がいるから。
見た目からして強そうなのですが――
ヤクザの腕を噛んで持ち上げるほどのパワーの持ち主です! こわすぎる……!
しかし、彼の能力はパワーではありません!
それは――
ブラックニューロン能力によって覚醒した驚異的な嗅覚「万倍嗅覚」。
この能力があれば、アキラの頭から検出された弾丸の匂いを嗅いだだけで――
仁が犯人だとわかるのです!
そして迎えた、仁との対決――
仁に誘われ、蟹丸兄弟はマンホールの中へと入っていきます。
そして、仁に乗せられるがまま――
まずは凶之介が背後から一撃――
続いて兄の凶次郎も、仁の特異能力によって一撃――
2人は、あっという間に撃ち抜かれてしまいます。
蟹丸兄弟もここまでか、と思いきや――
凶之介の反撃がスタート!
凶之介の怪力で押さえつけられると、さすがの仁も絶体絶命――
と思いきや、なぜか凶之介は噛みついていた仁の肩から口を外します……。
凶次郎の後を追って生きてきた凶之介は、これまで自分の意思で物事を決めたことがありませんでした。
凶次郎の死を前にして、凶之介は生きる意味を失い、殺された方が良いと諦めてしまったのです……。
そんな凶之介に対して――
仁は、仲間にならないかと提案します。
凶之介の嗅覚が自分の復讐に使えると考えたのです。
仁に「お前の力が必要」と言われたことに感銘を受け、凶之介は新たな生きる意味を見出します!
ここから、凶之介は仁の兄弟として歩み始めるのです!
ようやく自分と一緒に歩いてくれる人を見つけた凶之介。これから先、仁と一緒に活躍してくれることを期待しています!
●仁の最大の敵――「蛇の入れ墨」がある男・亜毛道治(あもう どうじ)
仁には、絶対に許せない人物がいます。
まだ11歳だった仁に銃を握らせ、母親を目掛けて撃たせた男です……。
その人物の特徴は、「腕に蛇の入れ墨があること」しか分かっていません。
しかし――
あるとき、凶之介からその男を見たことがあるとの情報を得ます!
その男の名は、亜毛道治。
現在は、刑務所にて無期刑で服役中です。
凶之介曰く、亜門は刑務所内で常に目隠しをしていたと言います。
果たして、亜門の能力とはどのようなものなのでしょうか?
そして、仁は服役している敵を討つことができるのでしょうか――?
仁の復讐はまだ始まったばかり。これからも異能力極道たちの戦いを見届けたいと思います!
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