別冊少年マガジンで連載中の
別マガ ムービーガイドを特別に大公開!!
今回は、2017年7月号に掲載された諫山創先生編、前編をお届けします!
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諫山先生がご推薦の最初の映画は……
『LEGOムービー』
……ってマジですか〜
いきなり膝カックンかい!
いやいや、『LEGOムービー』面白いですよ。でも、『進撃の巨人』の世界観から、万光年飛ばされた感が……。しゅるる〜。
『ロード・オブ・ザ・リング』の白のガンダルフみたいなウィトルウィウスの怪しげな予言から映画は始まる。世界を思い通りにしようと企むお仕事大王に対し「黄色い顔の〝選ばれし者〟が現れよ〜う」。
場面は変わり、そこはブロック・シティ(書き忘れたが、この映画はすべてレゴブロックで描かれる。人物も背景も、海だってレゴブロックである)、建設作業員のエメットは、今日もマニュアル通り、元気いっぱいで仕事をし、仲間と仕事帰りのチキンを食べに行くはずだった。
ところが建設現場の穴にうっかり落ちたことから、不思議な世界に迷い込み、おまけに背中に〝奇跡のパーツ〟がくっ付いたため、〝選ばれし者〟と勘違いされてしまう!?
邪悪なお仕事大王に命を狙われるも、ワイルド・ガールと名乗る美女(レゴの人形だが)に助けられる。
彼女から、昔は誰がどこへ行って、何を作ってもよかった(レゴブロックでね)のだが、お仕事大王(別名お仕事社長)がマスター・ビルダーたち(レゴブロックを使って何でも作れちゃうレゴ世界の住人。ジェダイみたいなもの)を捕まえて、みんなの自由を奪い、世界征服を企んでいると聞き……!!
ここまでくると、読者のみなさまは
「はは〜ん。選ばれし者が隠されていた能力を発揮して、レゴの世界を救うのね」
と思うだろが、実はちょっと違う。
エメットには特別な能力などないのだ。
なんせ賢者ウィトルウィウス(最初に出てきたキャラね)がエメットの頭に入っても、な〜んもなし! 空っぽなので雑念なしと言われるほどなのだ。
エメット自身も彼に期待するレゴ人形たちに向かって、僕には才能も創造力もないと言ってしまう。
そんな彼がいかにしてお仕事大魔王に勝てたのか!?(勝ったのね)
この映画の見どころは、舞台となるレゴの世界だ。さすがに玩具だけあって、その世界はほんとにカラフル。
この映画を観ると、自分でレゴを組み立ててみたくなる。
現実の世界に似せた世界、
西部開拓時代の世界、
中つ国(『ロード・オブ・ザ・リング』の世界 ? )、
そして雲の上の楽園。
まさになんでもあり!!
しかもそこに登場するキャラたちは、
バットマン、
スーパーマン、
グリーン・ランタン、
ワンダー・ウーマン(アメコミ D C コミックのキャラ達)!!
まあ、ここまでは、同じワーナー映画のキャラだからいいとしても、
ハン・ソロ、C3PO(『スター・ウォーズ』)、
ミケランジェロ(『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』)、
ガンダルフ(『ロード・オブ・ザ・リング』)まで登場するのだ。(すごいぞレゴ!!)
使い古された褒め言葉だが、大人も子供も楽しめるカラフルで夢のある映画。
それが『LEGOムービー』なんである。
後編へ続く!!
(※この記事は別冊少年マガジン2017年7月号に収録されたものです)
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▼〜漫画家を目指すキミに贈る〜漫画家(プロ)への花道【諫山創先生編】前編
▼〜漫画家を目指すキミに贈る〜漫画家(プロ)への花道【諫山創先生編】後編
(終わり)