『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』(原作:生口紺/作画:マツオカヨシノリ)は、イジメが横行する学校でもしイジメられ代行ロボが現れたら…という作品
今回はその原作者であり第1回漫画脚本大賞・大賞受賞者の生口紺先生に、受賞者だからこそわかる漫画脚本大賞攻略法と連載までの道をインタビューしてきました!!
TVドラマなどの脚本家をされている生口先生。
一念発起し漫画の脚本に挑んだ時、ドラマ脚本とどのような違いを感じたのか、そしてそれにどのように対応し大賞を摑んだのか。
必見の内容盛り沢山です!!
「絵は描けないけど漫画が大好きだし作ってみたい!!」と漫画脚本大賞への投稿を考えているアナタ、インタビューを読んで対策をバッチリにしましょう!!
漫画脚本大賞応募ページはこちらから⇓
審査員が語った
大賞受賞作の「強み」
――逆に受賞後に審査員の方から「ここが良かった」と言われたポイントはありましたか?
生口:大きく分けて3つありましたね。
まず言われたのが企画書の作り方。
TVドラマではよくあることですし応募要項にもダメとは書いていなかったので企画書に結構画像を盛り込んだのですが、意外と応募作品の中で画像を使ったのは第1回では私だけだったそうです。
そういう意味ではファーストインプレッションで目立てたのかもしれません!
本編より、企画書の段階から強くイメージのあったというヒロイン・ヒカゲのカットを抜粋。
生口:次にタイトルの付け方でも、『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』というタイトルが効果的だったという話を聞きました。
確かに端的に企画の趣旨をタイトルに込められたのかなという気はします。
数ある作品と並べられた時に、「こういう作品なのかな」と想像ができるようなタイトルが付いていると有利かもしれません。
実は「週刊少年マガジン」や「モーニング」に掲載された第1回漫画脚本大賞の結果発表記事では、受賞タイトルから「イジメられ代行ロボ」という言葉が消されていまして。
これも「タイトルから内容が分かってしまうからネタバレになるだろう」という判断を当時の審査員がしたそうです。
――では3つ目の良かったと言われた点は何でしょうか?
生口:これが一番印象に残っているのですが、連載の形にしやすそうな企画に見えたという言葉。
例えば「毎回様々な妖怪が現れてそれを主人公が倒していくお話し」とか「毎回旅行して現地のグルメを楽しむお話し」とか、ある種のお話しのお決まり・パターンのようなものがある企画を立てると審査員に「連載しやすそうな企画」と評価してもらえると思います!
応募時には1話目しか見せられないわけですが、その限られた情報の中で2話目以降どういったお話しが展開されていくのか伝えられると強みになると思います!
――第1話として完成度があるだけではなく、今後の展開も見える作品だったという事ですね!
『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』では毎回様々なイジメが発生しヒロインのヒカゲがそれを解決(?)していく姿が描かれる。
大賞受賞後から
連載開始までの道
――では大賞受賞後どのように連載まで進んでいったかお教えいただけますか?
生口:まず審査員さんから連絡が来て担当編集が決まり、マガポケ連載に向けて第1話を改めて練り直し第2話以降をどうしていくか打ち合わせをはじめました。
担当編集さんとの打ち合わせは新鮮でしたね! キャラクターの性格をはじめとしたアイデアも色々ともらいました。
結果投稿した脚本から大きい所でも細かい所でも内容は変わったのですが、正解だったと思います。
――担当編集との打ち合わせで嬉しかったことはありますか?
生口:個人的に嬉しかったのが、「何が面白いか」というストライクゾーンが近かったこと!
そもそも当時投稿した5本の脚本の内で一番自分としても好きだったのが『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』で。
それをキチンと評価してもらえたという信頼感はありました!
――他にも連載までの過程で嬉しかったことはありましたか?
生口:たくさんありますよ! やはり自分の考えたお話し・キャラクターにマツオカ先生が絵をつけて下さった瞬間が何より嬉しかったですね!
特にヒロイン・ヒカゲが一番思い入れのあるキャラクターなんですが、彼女のキャラクターデザインを見せて頂いた時には興奮しました。
ネーム(注:漫画を描く際の設計図のようなもの)が出来ていく過程もワクワクしました。
あとはマガポケ内のバナーにも使われているカラーイラストがとてもにきれいで…。大賞が獲れて本当に良かったと改めて思い感動しました!
生口先生が読むのを毎回楽しみにしているという枩岡先生のネームから一部抜粋。
――では最後に連載を開始する『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』の見所を教えてください!
生口:まず見て頂きたいのはヒカゲのかわいさですね(笑) 喋らないし無表情で不器用なんだけど、どこかかわいさがあるんです。
そして毎回現れるイジメっこのイジメをヒカゲがどうやって身代わりとして解決するのか、毎回担当編集さんと頭をひねって考えているので…そこを注目して読んで欲しいです!
――貴重なお話しありがとうございました!
漫画脚本大賞受賞者・生口紺先生の語る
「漫画脚本大賞攻略法」はいかがでしたでしょうか?
今後も漫画原作者の方にインタビューをして、漫画脚本大賞応募ページで公開していきますので投稿を目指されている方はお楽しみに!!
応募締め切りは2019年4月30日(火)!!
漫画脚本大賞応募ページはこちらから⇓
▼文字だけで投稿できる漫画賞「漫画脚本大賞」!第1回大賞受賞者・生口紺インタビュー(前編)はコチラ!
『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』は2月10日よりマガポケ連載を開始!!
(終わり)