『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』(原作:生口紺/作画:マツオカヨシノリ)は、イジメが横行する学校でもしイジメられ代行ロボが現れたら…という作品
今回はその原作者であり第1回漫画脚本大賞・大賞受賞者の生口紺先生に、受賞者だからこそわかる漫画脚本大賞攻略法と連載までの道をインタビューしてきました!!
もともとTVドラマなどの脚本家をされている生口先生。
一念発起し漫画の脚本に挑んだ時、ドラマ脚本とどのような違いを感じたのか、そしてそれにどのように対応し大賞を摑んだのか。
必見の内容盛り沢山です!!
「絵は描けないけど漫画が大好きだし作ってみたい!!」と漫画脚本大賞への投稿を考えているアナタ、インタビューを読んで対策をバッチリにしましょう!!
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漫画脚本大賞で変わった
「漫画原作志望者」の世界
――まず生口先生のご経歴を伺ってもよろしいでしょうか?
生口:元々はTVドラマの脚本家をしていました。特別大きなヒットタイトルがあるわけではありませんが。あとはアニメの脚本なども経験があります。
TVドラマだけではなく子供の頃から漫画も大好きで連載漫画の脚本は一度はやってみたかったので、漫画脚本大賞の存在を「週刊少年マガジン」の募集記事で知ってすぐに応募しました!
――応募以前に漫画原作用の脚本を書いたことはあったのですか?
生口:読み切りで一度だけあります。その後は原作企画を講談社以外の某社の漫画編集部に持ち込みをかけたこともあるのですが…。
脚本形式の原作はあまり歓迎されませんでした(笑)
ネーム原作なら違ったのでしょうけど。
それに持ち込みの短い時間で脚本をしっかり読んで面白いかどうか判断するって難しいでしょうし。
だから文字だけの脚本で応募できる漫画脚本大賞の登場は「待ち望んでいた賞がきた!」という感じでした。
『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』のヒロイン・ヒカゲの初期キャラクターデザイン案。
漫画脚本大賞の「獲り方」
――普段から気を付けている脚本の書き方ってズバリ何かありますか? そこに大賞受賞の秘訣がある気がするのですか…。
生口:とにかく量を書いて、複数本の脚本を提出することです! 漫画脚本大賞には結局5本の脚本を応募しました。
もちろん書き下ろしだけではなく、以前書いた漫画脚本をリテイクしたものも含めてですが。
――5本! すごいですね! なぜ複数本提出は大事なんでしょうか?
生口:審査員には必ず好みがあると思うんです。提出するのが1本だけだと、たまたまその作品が好みにハマらなかったせいで落選してしまうかもしれない。
漫画脚本大賞は脚本を審査する賞ですが、当然書いている「人」も見ている。
そうなると自分をアピールするには量出すのは有効な手段だと思うんです。
だから複数本提出をすれば「つまらなく感じた案もあるかもしれないけど、他にもこんなアイデアもあるんですよ」とアピールができるわけです!
実際、過去持ち込みで編集者に読んでもらった時も友人などの周りに読んでもらった時も、個々人の感想は意外にもバラバラだったんですよね。
ある脚本が褒められることもあればそうでないこともある。一言で言えばアイデアの質だけではなく量というかバリエーションを伝えるのが大事、という理由ですね。
今になって思えば一つのアイデアに固執しないことは、実際連載に向けて担当編集者と脚本を作っていくにあたっても大切な気がしています。
あるアイデアが受けなかった時にどうやって軌道修正できるのか、みたいな柔軟性が求められますので…。
――なるほど! しかし複数本提出はかなり大変だったのでは?
生口:もちろん大変でした。
ただ私は昔からキャッチ―な単語やその組み合わせをまとめた、断片的なアイデアノートを作っていまして。今回もそこから選んで各脚本を書いたんです。
だから脚本は全て昔から温めていた、数年がかりで作った企画だと言えるかもしれません。
後編へ続く!
応募締め切りは2019年4月30日(火)!!
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▼文字だけで投稿できる漫画賞「漫画脚本大賞」!第1回大賞受賞者・生口紺インタビュー(後編)はコチラ!
『イジメられ代行ロボ ヒカゲの日常』は2月10日よりマガポケ連載を開始!!
▼第1話はコチラ!!
(終わり)