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逃げ場なしの復讐劇、開幕――『葬いの共犯者』7人の運命共同体による壮絶な復讐

心の揺らぎを突き、復讐心に燃える人々を集め【共犯者】に変えてしまう、底なし・逃げ場なしの重厚クライム・サスペンス――

『葬いの共犯者』。

 

『復讐の教科書』を手掛けた原作者・廣瀬俊先生と、マガポケ期待の新星・三上つぐみ先生のタッグが生み出す、いま大注目の作品です!

 

●『葬いの共犯者』はこんなお話

本作の主人公は、高校3年生の男子・山吹朝人(やまぶき あさと)。
物語は、正義感の強い朝人が、女子生徒にセクハラしていた教師を殴ってしまい、退学を命じられるところから始まります。

 

朝人は退学を受け入れ、家業である酒店を継ぐことに。
そんなある日、朝人の人生は一変します。

 

1歳下の弟・夕人(ゆうと)の忘れ物を学校に届けようと、高校に足を踏み入れた、その瞬間――

夕人が校舎からの飛び降り自殺を図ったのです。

 

大切な弟を目の前で亡くした朝人は、絶望のどん底に突き落とされます……。

 

明るくて人気者だった夕人が自殺するなど信じられない朝人は、夕人のことを知りたい一心で自殺の原因を探し始めることに。

すると、パソコンの履歴から、夕人が学校で誰かからいじめを受けていたことが判明。
夕人は学校にも相談していましたが、教師が非協力的だったようで、ネットの「悩み相談掲示板」で胸の内を吐露していました。

 

朝人は一瞬、「自分を頼ってくれれば」と思いますが……

自分が夕人に「自慢の弟」でいることを強要していたことに気付き、そのせいで夕人が死んでしまったのだと考えるようになります……。

 

せめて真実を探ろうと学校に足を運びますが、学校はいじめの事実を隠蔽。まったく取り合ってくれません。

 

そんな中、突然夕人の携帯に「悩み相談掲示板」の管理人を名乗る人物から着信が……。

管理人はいじめの犯人探しに協力し、さらに、その犯人を一緒に殺してあげると提案してきます。

 

いくら夕人をいじめた犯人が憎くとも、朝人は「殺人」まで考えていたわけではありません。訝しむ朝人に対して、管理人はさらに恐ろしい提案を持ち掛けます。

それは、「自分の復讐を手伝ってもらう代わりに、他人の復讐も手伝う」というもの。
管理人は復讐を手伝い合う人たちのことを「復讐共有会」と呼び、朝人へ「復讐共有会」に参加するよう呼び掛けたのです。

 

あまりにも怪しい提案ですが、管理人が夕人のことについて何か知っているのは確実。手がかりを掴むため、朝人は指定の待ち合わせ場所へ行ってみることにします。

そこで出会ったのは、素性を明かさない管理人と、朝人と同じように管理人に呼び出された5人の男女。

 

こうして出会った7人の復讐劇が幕を開けたのです。

 

●【復讐共有会】とは?

「復讐共有会」とは、一人では難しい復讐を、複数人に手伝ってもらう代わりに自分も手伝うというもの。

 

メンバーは全員、「復讐」を考えるほどの痛みを持った者たち。
そのうちの1人は管理人ですが、何か事情があるようで、まだ名乗り出ていません。

 

管理人不明ということで、ここからは自分たちで「復讐共有会」のルールを作り、それを守りながら復讐を進めていくことになりました。

 

個人情報を守るため、メンバーのことはあだ名で呼び合うことに。
ラブちゃん、ミズイロ、ダン、M子、ナナシ、リリィ――

 

そして、ポチ(朝人)です。

 

メンバーは性別も年齢もバラバラですが、全員、復讐に対する覚悟は本物。

こうして、一人じゃない分、後戻りもできない復讐劇が幕を開けたのです。

 

さらにはミステリー要素まで絡み合い、悲劇の物語が進んでいきます。

ここからは、「復讐共有会」が行った復讐を紹介していきます。

 

●卑劣な痴漢には電車での死を――恋人を失ったリリィの復讐

ルーレットで決まった最初の復讐は、リリィこと、紺野(こんの)ゆり子のもの。
 
リリィはかつて、最愛の恋人・三枝美々子(さえぐさ みみこ)を事故で亡くしており、その原因となった人物への復讐を考えていました。

その人物とは、以前満員電車でリリィに痴漢してきたサラリーマン。
 

痴漢に気付いた美々子は、リリィの代わりに痴漢を追いかけ、その途中で事故死してしまったのです。
 

リリィは「美々子が死んだのは自分が痴漢されたせいだ」とずっと苦しみ続けてきました。
 

せめて痴漢を警察に突き出そうとしても、証拠不十分なため、事情聴取のみで痴漢は解放。
そして、仮に痴漢を立証できたとしても、美々子の死は事故死に違いなく、殺人罪で裁くことはできません。
 

法で裁けないなら、自分で復讐するしかない――
大切な恋人を失ったリリィは、その思いを胸に復讐共有会へ入ったのでした。
 
しかし、復讐を誓っていても、リリィは普通の女の子。復讐計画が進むにつれて、他人を巻き込むことに罪悪感と恐怖を抱き始めます……。

そんなリリィに手を差し伸べたのが、朝人です。
「7人揃って地獄に堕ちましょう」と、復讐のやり方を提案します。
 
朝人が思い付いた、集団だからこそできる復讐方法とは――

7人が協力して満員電車で痴漢を圧死させるというもの。
リリィが変装して痴漢の囮となり、痴漢を監視カメラの死角へといざない、そのまま7人で痴漢が息絶えるまで体重をかけ続けるのです。
 
その結果――

痴漢は満員電車の中で立ったまま死亡。
 
こうして、最愛の人を失ったリリィの復讐は遂行されたのでした。

これで復讐をやり遂げたメンバーは、「心に傷を負う人たち」から「共犯者」になります。
「復讐共有会」はもう後戻りできません。
 
そうして物語は、2つめの復讐へと動き始めます。

 

●次の相手は卑劣な半グレ集団――両親を殺されたラブちゃんの復讐

「復讐共有会」2人目の復讐は、キャバクラで働くラブちゃんこと、愛川恋(あいかわ れん)の番です。

 

ラブちゃんは16年前、5歳の時に、煽り運転による追突事故の被害に遭いました。

 

両親が守ってくれたおかげで、ラブちゃんは無事生き残りますが、両親は死亡……。

 

朝人やリリィと同じように、愛する人の死を自分のせいだと思い込んで生きてきました。

さらに、両親を亡くしたラブちゃんを待っていたのは、親戚中をたらい回しにされ、理不尽に傷つけられる世界。
両親を目の前で亡くし、虐待を受ける日々の中で、ラブちゃんの心は何度も限界を迎えますが……

 

それでも、両親のことを想ってここまで頑張って生きてきました。

 

そんなラブちゃんのもとに訪れた、復讐のチャンス。

煽り運転をした半グレ兄弟は自首したため、リリィのときとは違い、社会的制裁は済んでいることになります。
そのため、ラブちゃんは犯人に復讐したいと思いつつも、「自分の復讐は過剰な執着なのではないか」と悩んでしまいます……。

 

そんなある日、ラブちゃんが半グレ兄弟に襲われる事件が発生。
何も改心などせず、出所後も非道な行いを続けていた半グレ兄弟は、ラブちゃんが自分たちのことを探っていると気付き、襲いにきたのです。

 

「復讐共有会」のメンバーが助けに来たおかげでその場は収まりますが、相手が凶悪な連中であることは事実。いつまたラブちゃんが危険にさらされるかわかりません。

 

復讐するにも、相手は数百人規模の犯罪組織の幹部。リリィの復讐のときのように、「復讐共有会」全員で力を合わせればどうにかできるものではありません。

 

そこで、タイミングを見計らって、変装した朝人とラブちゃんがアジトに乗り込むことに。
半グレ兄弟の弟・三蔵に誘われて個室に連れて行かれた2人が見たのは――

薬に乱交、なんでもアリの怪しい空間と――

 

三蔵の暴力性。

 

「ファミリー」と呼んでいる仲間に制裁を加えながら家族愛を語る三蔵に、ラブちゃんの怒りは限界に達します。

 

朝人はそんなラブちゃんを連れて一度逃げ出し――

ある復讐方法を提案するのです。

 

半グレ集団を相手に、たった7人でどう立ち向かうのか? ラブちゃんの復讐は叶うのか?
ページをめくる手が止まりません!

7つの地獄を描くクライム・サスペンス『葬いの共犯者』は、今まさに物語が加速し始めているところ。ぜひマガポケでチェックしてください!

 

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