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マーリヤ・ノエル役 市ノ瀬加那×フリー・アンダーバー役 前野智昭が語る『Fairy gone』導きの書!

4月放送開始 TV アニメの公式コミカライズが「別マガ」で堂々新連載!

Fairy gone フェアリーゴーン

魅力的なキャラが織りなすファンタジー。フリーとマーリヤが辿り着く『真実』とは。

4月7日より全国で放送がスタートしたTVアニメ『Fairy gone フェアリーゴーン』。完全オリジナルの超大型ファンタジーアニメとして話題沸騰中な本作の魅力を、主演を務める声優・市ノ瀬加那さん、前野智昭さんにインタビューしてきたぞ。

 

1話目の放送を見逃したアナタもこの記事と漫画本編を読めばまだ余裕で間に合う!

 

『Fairy gone フェアリーゴーン』の世界観

妖精の臓器が移植された兵士『妖精兵』は、戦争が終結すると行き場を失った。戦争から9 年。主人公マーリヤ・ノエルは、戦争の傷を拭えないテロリストが跋扈する無秩序な世界で、正義と、親友・ヴェロニカの姿を追い求める。これは、過去に抗う『妖精兵』たちの物語──。

 

市ノ瀬加那さん

市ノ瀬加那さん

12月20日生まれ。北海道出身。代表作に『ダーリン・イン・ザ・フランキス』イチゴ役、『色づく世界の明日から』風野あさぎ役など。

 

前野智昭さん

前野智昭さん

5月26日生まれ。茨城県出身。代表作に『はたらく細胞』白血球役、『真夜中のオカルト公務員』榊京一役、『転生したらスライムだった件』ヴェルドラ役など。

 

完全オリジナルだから、予測不能! 「妖精」と「物語」の魅力! 

──Fairy gone ってどんなアニメですか?

 

市ノ瀬さん:

私にとっては「新しいファンタジー」ですね。初めて台本を頂いた時、「人間が体内に宿した妖精」を「兵器として使用して闘う」という設定が、新しい感覚の作品だと感じたんです。

 

肉弾戦が得意だったり、遠距離型や敵情視察に特化した妖精…など、妖精自体にも特徴があって。次はどんな妖精が登場するのか、楽しみになります。

Fairy gone フェアリーゴーン
Fairy gone フェアリーゴーン
物語を彩る妖精。左はマーリヤの「アッシュクラッド」、右はフリーの「レッドフッド」。


前野さん:

妖精を人間に移植して闘う…かと思いきや、マーリヤのように移植せずに妖精を使える人間もいる。言ってみれば「ニュータイプ」じゃないですか!(笑)

 

僕はファンタジーRPG系のゲームが大好きなので、『Fairy gone』のそういった設定や世界観が、取っつきやすかったです。非常に魅力的な作品だと思いますね。

 

それに完全オリジナルだから、先の展開が読めない楽しさもありますね。実はこのキャラクター、何か企んでるんじゃない…? とか。

TVの前の皆さんもそういう感覚で楽しんでほしいですね。そして同時に、僕たちにとっても非常に楽しみな要素なんですよね。

 

主演の二人も太鼓判! 公式コミカライズのココがすごい!

──お二人には公式コミカライズの1話目を一足先に読んでいただきました

 

前野さん:

これは人気出ますよ。面白いですもの。画面全体に躍動感があって、絵のタッチも、いい意味で日本らしくない。

19 世紀ヨーロッパのような『Fairy gone』の作品背景を上手く表現されながら、独自の『Fairy gone』観を持っているというか。どこか西部劇やアメコミっぽい不二先生の画面作りに、こだわりを感じました。

 

市ノ瀬さん:

大胆な構図なのに、非常に細やかなタッチで臨場感がすごいですよね。特に、フリーの妖精「レッドフッド」が登場するシーン(46- 47P)は、圧巻の一言でした…。漫画だと、アニメとはまた違った楽しみ方ができますね。

 

前野さん:アニメのキービジュアルみたいでしたよね。妖精のデザインもバトルの構図も、カッコいい。1話を読んで、僕らも改めて新しい発見がたくさんありました。1話の収録の前に、読んでおきたかったくらいです(笑)。

Fairy gone フェアリーゴーン

アニメを観た方もそうでない方も、市ノ瀬さん大絶賛の「妖精」登場シーンはお見逃しなく!

フリーとマーリヤはまるで「兄妹」 

──主人公マーリヤ・ノエルはどんな女の子ですか?

 

市ノ瀬さん:

最初にマーリヤを見た時は大人っぽい印象でした。それに、ヴェロニカとの別れだったり、「災いの子」と呼ばれていたり…重たい過去をいっぱい抱えているから、最初は全体的に暗いキャラクターをイメージしていました。

 

でも、本来のマーリヤはとっても明るい子なんですよ。闘いの中では大人らしい側面も出てきますけど、あくまで19歳の等身大の女の子なので、フリーとの日常会話は自然体な彼女を演じさせて頂いてます。

 

前野さん:

マーリヤは「自分はツイてない」というモノローグでも分かる通り、きっと過去に辛いこともたくさん経験してきたはずで。

 

それを加味しなくても、非常に放っておけない子ですよね。危なっかしいところもあるけど、どこか憎めない愛嬌と、いつでも全力な一生懸命さを持っている。

何とかして力になってあげたいと思ってしまう、そんな魅力たっぷりの女の子ですね。

 

そして、自分に今何ができるかを考えて行動できる芯の強さもある。フリーもきっと、マーリヤのそういうところに一目置いていると思うし、最終的には信頼し合えるバディになれるんじゃないかなと、勝手に予想してます。

 

今は手のかかる「妹」。でも、きっとこれから成長していく場面が次々にやってくるはずだと思います。

Fairy gone フェアリーゴーン

「ヴェルとちゃんと話がしたい」。少女の願いが叶う日は来るか。

 

──そんなマーリヤを陰から支えるフリー・アンダーバーはどんな印象ですか?

 

前野さん:

コミュ力高めで、人当たりのいいキャラクターですよね。そしてピンチに陥った時でも、軽口叩いて切り抜ける。そんな余裕を持っている男ですね。

 

そこには経験や実績という裏打ちがあるんだと思いますが、非常に底知れないキャラクターです。「別マガ」の読者さんには、なんて言えば刺さるかな。明るいリヴァイ…気さくなリヴァイ兵長…?

 

市ノ瀬さん:

それ最高ですね(笑)。

 

前野さん:

兄貴肌というのが近いですかね?

 

市ノ瀬さん:

面倒見のいいお兄ちゃんという印象はありますね。馴れ馴れしくしすぎると「コラッ」って叱られそうだけど、正しい距離感なら楽しく過ごせそうです。

 

マーリヤと初めて会うシーンではすごく真面目で、堅そうな印象を受けました。でもそれは任務で潜入捜査をしていたからで、話が進むごとにフリーの優しい一面に触れられますし、上司と部下としての信頼関係がしっかりしてきていると思います。

 

──本作のキャラクターを演じる上での、楽しさや苦労はありますか?

 

前野さん:

1話目こそ会話も世界観も把握するのに苦労した印象もあったんですけど、監督から戦闘はシリアス、日常はもっとフランクに、という指示をいただいて。それからは、会話劇を楽しむ意識に変わって、演じるのもすごく楽しくなりました。

 

『Fairy gone』の世界観って、海外ドラマっぽいんですよね。実在の人物たちが自然にその世界に息づいているような、生活感がある。アニメではなく外画の吹き替えをやっているような感覚です。

 

メインキャラならではのプレッシャーもありますが、その中で楽しみつつ仕事をさせていただいている実感が強いですね。

 

市ノ瀬さん:

「戦争」が根っこにある世界観だから、命のやり取りの切羽詰まったシーンや、ダメージを受けるシーンも多くて。演技の引き出しからどれだけ引っ張ってこれるかという作業は、日々勉強ですね。

 

収録現場は私より経験豊かな方がたくさんいるので、身を委ねつつ、受け取ったものをしっかりとお返しできるようにやり取りに集中していきたいと思います。ただ……一番難しいのは「アッシュクラッド」ですね。

 

──マーリヤの妖精ですよね。妖精の声も、ご自身で…?

 

前野さん:

妖精も、僕らの声を加工して使ってるんです。

 

市ノ瀬さん:

ケモノの声をイメージしてるんですけど、マーリヤの場合は「妖精に憑かれた」立場なので、厳密に言うと「ケモノ」ではない、じゃないですか…。

 

口を閉じて、籠もらせながら声を当てているんですが…イメージを作るのが難しいです。でもその分、どう演じようか考えている時がすごく楽しいです。

 

前野さん:

収録ではまだ絵が完成していないので、台本やコンテのト書きを見て、あとは想像で補いながらアドリブを入れるところを考えていくんです。その中でも妖精の声は、難しいだけにやりがいがある仕事ですね。

 

そういえば、妖精って『グリム童話』をモチーフにしてるらしいですよね。

 

市ノ瀬さん:

マーリヤのアッシュクラッドは、シンデレラ。「灰かぶりの少女」。握ったものを灰にしちゃうから、シンデレラだって聞いてます。

 

──なるほど、1話目のサブタイトルと繋がった…!

 

前野さん:フリーのレッドフッドは『赤ずきん』でしたよね。デザインも狼をイメージしてるんですよね。

 

ミステリアスな細谷さんの演技に期待大!

──メインの2人以外で、お気に入りキャラはいますか?

 

前野さん:

フリーを演じる身にとっては、ウルフランの存在は大きいですね。彼はかつて戦友だったんですが…これ以上は2話以降のネタバレになりますね。とにかく序盤では、どうも敵側にいるらしいことが明らかになるんです。

 

何を考えているのか汲み取りづらいキャラなので、過去の因縁も含めて気になってますね。

 

──そんなウルフランを演じているのが細谷佳正さん。

 

前野さん:

彼とは同い年でとても仲良くさせてもらっていて、同年代の細谷さんと「戦友」という関係で仕事させてもらえるのは、やはり嬉しいですね。

 

どちらかと言ったら彼は荒ぶってるキャラが印象的だと思うんですけども(笑)、謎めかしいキャラも、とても味があるんですよ。自分にはないアプローチで演技をされる方なので、刺激を受けますね。

 

ウルフランは2話以降でがっつり登場するので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

Fairy gone フェアリーゴーン ウルフラン

細谷佳正さん演じるウルフラン。謎めかしい演技に期待大!

 

市ノ瀬さん:

私はヴェロニカです。回想シーンは表情豊かで、笑顔でマーリヤに手を差し伸べるシーンが幼少期にあって、そして現在のクールアンドビューティ! ギャップがすごいですよね。ヴェロニカの笑った顔が見たいなって、素直に思いますね。

 

彼女の過去も気になるし、仮に描かれなくても、監督に直接伺いたいくらい興味があります。

Fairy gone フェアリーゴーン ヴェロニカ

ヴェロニカの「笑顔」が見られる日を願って──。

 

──現場の雰囲気は如何でしょうか?

 

前野さん:

オリジナル作品なので、監督から収録前に事前説明があるんです。初登場のキャラクターは事前に詳しく説明してもらえて、世界観も最初から解説していただけるので、非常に助かってます。

 

「実はコイツ悪いやつなんで!」とポロッと教えてくれるのも有り難いです(笑)。

 

キャストの年齢も幅広くて、市ノ瀬さんさんのような若手から、麦人さんのようなベテランの方もいて。いろんな方とお話もできて楽しいです。

 

今日も子安(武人)さんと最近のアプリゲームの話題でひとしきり盛り上がりました。本当に、笑いが尽きない現場です。

 

市ノ瀬さん:

私も楽しいですね。そして、勉強になります。アフレコで隣に座る前野さん:さんにはいつも助けられてばかりで。役柄のことも相談したり。監督にもお時間がありそうな時に分からないところはたくさん質問してます。

 

──Fairy goneの魅力って、どんなところにあると思いますか?

 

前野さん:

個性あふれる妖精を使ったアクションはもちろんですが、人間関係も大きな魅力だと思ってます。複雑で壮大な世界観だからこそ、過去に何が起こったのかという真実が分かった時に、点と点が繋がるはず。

 

キャストも非常に豪華ですし、色々想像して楽しめる作品だと思います。実は子安さん、ラスボスなんじゃないですか!?(※想像です)みたいに(笑)。

 

市ノ瀬さん:

私はそれぞれのキャラクターに正義や信念みたいなものがあることに、強く惹かれるんですよね。まだあまり多くは語れないですけど、ちゃんと確固たる信念に沿って「マフィア」に身を置くキャラだったり、自分の正義に従って「復讐」に燃える人がいたり。

 

ぱっと見は悪く見える人たちも、根本はしっかり持ってるって伝わっていくといいなと感じています。

 

──最後に、読者にメッセージをください!

 

市ノ瀬さん:

台本を読めば読むほど好きになっていく作品だなあと。きっとこの作品は、どんどん盛り上がっていく作品だと予感しています。

 

ぜひとも2回、3回と、何度も繰り返し観ていただけたら嬉しいですし、私自身もたくさん観てもらえるように頑張っていきたいです。今後とも『Fairy gone』をよろしくお願いします!

 

前野さん:

監督をはじめ、スタッフの方が全力で、命を削って作品を作ってくださっている中で、僕たちも全力でお芝居をして、キャラに命を吹き込ませていただいてます。

 

壮大な世界観や設定も、御覧頂いていく中で消化して、いろんな楽しみ方でこの作品に触れてもらえたらと思ってます。物語の最後まで、見届けてもらえたら嬉しいです!

Fairy gone フェアリーゴーン 

TVアニメ『Fairy gone フェアリーゴーン』はTOKYO MXほかにて放送中!!

 

TOKYO MX 4月7日(日)24:00〜

MBS 4月9日(火)26:30〜

BS11 4月7日(日)24:00〜

AT-X 4月7日(日)24:00〜

 

各配信サイトにて配信中

 

▼TVアニメ公式サイト

www.fairygone.com

▼漫画版『Fairy gone』はWebで読める!

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▼作画 不二涼介先生が描く『進撃の巨人』スピンオフもWebで読める!

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▼不二涼介先生のデジタル作画術はコチラ

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