いじめ。
やった人は一体どういう気持ちなんだろう。
見ていた人は何を思っていたんだろう。
「マガポケ」にはいろいろな視点でいじめの悔しさ、悲しさを描いたタイトルがあります。
いじめは絶対に良くない。見過ごしてはいけない。
今回紹介するタイトルは、いじめの寂しさ、せつなさを別の角度から切り取っています。
僕は今 いじめをうけている
村田くんはいじめを受けている。
村田くんをいじめているのは、金髪の不良木崎。
おとなしい村田くんに目を付けて…
機嫌が悪いときには連れ出されたり…
パシリをやらされたり…
ボコボコにされることも…
いじめは本当に酷い。
ただ「おとなしい」だけで目を付けられて、あんなこともこんなことも…
そして暴力もふるわれる…
「もうやめて!! それ以上殴らないで!!」
村田くんの悲痛な叫びも、木崎には届きません…
でも、村田くんは一人じゃない
クラスメイトが村田くんを元気づけます。
でも、この中にいじめを受けている村田くんの気持ちを知る友だちはいない…
困ったときは笑ってやりすごす…
みんなに心配をかけまいと、笑って誤魔化そうとする村田くん…
でも、実は…
実は…みんなに知って欲しいことが…
村田くんは田村くんでした!
言おう言おうと思うけど、勇気がなくて名前を言えない。
地味すぎるので誰も名前を覚えてくれない。
でも一人だけ、田村くんの名前を覚えている友だちが…
木崎くん、木崎くんだけは「田村」と読んでくれる。
木崎くんは…
田村くんを学校外に連れ出して、ペットの辺露(ぺろ)を紹介してくれたり…
二度手間や足の遅さに気を遣ってくれたり…
落ち込んでる田村くんを誘って、ゲームセンターで一緒に遊んでくれたり。
田村くんのマラソン大会の練習に付き合ってくれたり。
いじめっ子なのに優しい!
でも、みんなは知らない。
木崎くんがいるから、田村くんが独りぼっちじゃないってことを。
い、いじめ!で白いご飯にふりかけを…
微妙に優しい!
こんないじめ…こんないじめっ子なら、アリかも…
そう思わせてしまう問題作、もすこ先生の『微妙に優しいいじめっ子』は「マガポケ」で連載中!
二人の微笑ましい友情…いじめを見守ってやってください!