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別マガ ムービーガイド『騙されたと思って1本!!』〜伊織先生&『僕の彼女は最高です!』の彼女さん編〜

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別冊少年マガジンで大人気連載中のコラム

『別マガ ムービーガイド』を大公開!!

 

週マガ編集部の映画担当が、漫画家さんや編集部員のオススメ映画を聞いて、それを紹介するコーナー!

 

今回は、2018年8月号に掲載された『僕の彼女は最高です!』の原作・伊織先生と、その漫画のキャラクター・彼女さん編をお届けします!

 

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名作・駄作・カルト作。アクション・SF・ラブコメディ。映画はいろいろあるけれど、まだ観てない映画をもう1本。

 

紹介された映画が気に入ったら、オマケで編集部のオススメのもう1本もご覧くださ〜い!!

 

 

今回、最初の推薦者は『僕の彼女は最高です!』 原作の伊織先生だ!!

 

作品は『となりのトトロ』

 

きましたよ〜。日本のアニメーションを代表する大傑作!! あまりに大傑作なので、いまさら何も書く事がないほどだ。

 

とは言っても、なんか書かないと、カミソリのように鋭い別マガチーフに怒られるので、この映画について書こうと思うが、もうみんなが知ってることばかりのような気がする……。(今のうちに謝っておきます。ごめんなさい)

 

映画は、母親の病気療養のため、父親と田舎に越してきた姉妹、サツキとメイの夢のような一夏を描いている。

 

田舎の夏は、真っ青な空に真っ白な雲が浮かび、緑が輝き、まさに美しい日本の夏!!(時代は昭和30年代らしい)

 

越してきた家がまた素晴らしい!

 

家の裏はうっそうと木が茂る山だし、家自体も、何か(そんなに恐ろしくない何か)が出てきそうだ。

 

それを直感した子供たちに〝お化け屋敷に住むことが、子供の頃からの夢なんだ〟などと言う浮世離れした感じの父親もステキである。

 

とは言うものの、母親は病気で入院中だし、父親も子育てにがんばってくれてはいるが忙しい身で、子供たちにとって十分とは言えない。

 

近所のおばあちゃんに面倒をみてもらっているこの姉妹、よく考えると、けっこうタイヘンなのである。特に長女のサツキは、妹の手前、弱音をはけないし。

 

 

そんなある日、サツキが学校へ行ってる間に、メイの前に現れたのが、トトロである。

 

小トトロ、中トトロ(みなさんご存じですよね)を庭で追いかけて〝不思議の国のアリス〟ばりに穴に落っこちたメイは、チェシャ猫に会うかわりに巨大でふわふわのトトロと出会うのである。

 

この異世界からやってきた不思議な生き物は、子供たちだけに見え、彼らが困っているときに現れる。

 

父親をバス停で待つ姉妹を元気づけ、メイが迷子になった時は、ネコバスを呼んでくれる。

 

大昔、三鷹 の森ジブリ美術館に取材に行ったとき、こっそりネコバス(展示してあるのだ)に乗ろうとして怒られた苦い思い出が蘇るぜ(子供だけが乗ることができる展示物なのだ)

 

 

トトロが出てくるシーンはどれも素晴らしいが、個人的には植えた木の実を魔法のように大きく育てるシーンを推したい。

 

儀式のように子供たちと小・中トトロとトトロが祈りを捧げると、みるみる芽が出て、木が育ってゆき、最後には驚くほどの巨木となる。そのてっぺんで姉妹とトトロたちがオカリナみたいな笛を吹く。

 

超いいシーンじゃねと、昭和生まれは見るたびに感動する。

 

日本人にとって、トトロが住む森は、遺伝子に組み込まれた風景だと思う。

 

それは星の王子様がいる砂漠の風景や、クマのプーさんが住む100エーカーの森の風景、オオカミに育てられた少年モーグリが住むインドのジャングルの風景のように。

 

異国の人々が、彼らの風景を夢見るように、日本人の僕らは、トトロの森の夢を見る。

 

あの風景は僕らの一部なのである。

 

 


  

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2人めの紹介者は……な、な、なんと〝ムービーガイド〟始まって以来の漫画のキャラクター、『僕の彼女は最高です!』の彼女さんその人の登場だ!!

 

彼女さん、それは猪突猛進、思い立ったら吉日、論より証拠!!……すみません。ちょっと調子こきました。仕切り直して。

 

伊織一筋の、純粋でユニークな彼女が選んだのは

 

『くまのプーさん

 完全保存版』

 

である。

 

 

 

くまのプーさん!! 意表を突かれた!!

 

さすが彼女さんは読めないタイプである。

 

しか〜し、プーさんと言えば、超有名キャラ。

 

かのフィギュアスケートのゴールドメダリストがこよなく愛し、中国ではとっても偉い人と似ているということで、検索できなくなったこともある(嫌がらなくてもいいと思うが)愛すべきクマさん。解説しがいもあるというもんだ。

 

イギリスのトトロともいえるプーさんをアニメーションにしたのは、ディズニーである。

 

誰もが知っているお伽話や物語をディズニー風に料理し、それをスタンダードにしてしまうのが、ディズニーアニメーションのすごいところだが、この作品に関して言えば、限りなく原作に近づけているように思える (イギリス人はそう思わなかったようだが)

 

 

主人公は100エーカーの森に住むクリストファー・ロビンという少年と、彼の友だちであるプー、そして仲間の動物たちである。

 

映画は彼らの小さな冒険に満ちた日常を、まるで本を読むように描いている。

 

3つの物語から成るこの映画、

 

第1話『プーさんとはちみつ』の冒頭では本が開かれ、主人公たちが住む森の地図が現れる。はちみつを求めてプーさんはページの間を飛び、

 

第2話『プーさんと大あらし』では本から文字が洪水で流れだし、

 

第3話『プーさんとティガー』では木に登って降りられなくなったトラのティガーが、本を横にして、文字の上を滑り降りてくるのだ。

 

すべてがほのぼのとして、かわいらしい。彼女さんはそんなプーの世界が気に入ったのだろう。

 

しかし、物語には常に終わりがある。

 

この物語はクリストファー・ロビンが学校へ行くことになって終わりを告げる。

 

クリストファーがプーに言う。

 

〝世界で一番好きなことって何?

 

一番好きなことは、何もしないことだよ。大人に「何するの?」って聞かれたら「何にも」って答えてそのまま外に出て行けばいいんだ。

 

ねえプー、僕がいなくなっても。ここで何もしないってこと、してくれる?〟

 

クリストファーも観客の僕らも、いつかは自分たちが大人になることを知っている。魔法もいつかは解けるのだ。

 

それでも、何もしないで森にいてくれるプーのことを考えると、あの森とあの頃の自分を思い出すことができるのである。

 

 

 

 

(※この記事は別冊少年マガジン2018年8月号に収録されたものです)

  

 

彼女さん大活躍!伊織先生の作品がWEBでも読める!

▼『僕の彼女は最高です!』第1話

pocket.shonenmagazine.com

 

 

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(終わり)