こんにちは。
漫画が大好きなライターの砂流(すながれって読みます)です。
伝説の料理漫画『中華一番!』の続編が、11月17日(本日!)から週マガ公式アプリ『マガジンポケット』でスタートします。
『中華一番!』の連載開始は、22年前の1995年。筆者は当時12歳でした。ひき肉ではなく●●を使った幻の麻婆豆腐が衝撃的で、第一話目から虜にされたのを覚えています(ネタバレなので伏字です)。
新連載スタートにあわせて『中華一番!』『真・中華一番!』を読みなおしたところ、気づいたことがあります。それは、『中華一番!』には、人を幸せにするための仕事の哲学がたくさん詰まっていること。
子どものときはさらっと流していたセリフやシーン、マオたち一流料理人の姿勢が、料理と同じくらいのインパクトで心に入ってきました。
筆者のように『中華一番!』を読んでいたときは子どもだったけど、今、バリバリ仕事をこなす大人になった人も多いはず。今回は、大人になり、仕事をするようになったからこそ響く名言やシーンを紹介します。
■従来の味を打ち破る姿勢こそ伝統
(『中華一番!』2巻15~16P)
「『陽泉酒家』の伝統とは何だ!?」
「伝統を覆すことでございます!」
「この店に守るべき味は存在しない‼
常に創意工夫をもって 従来の味を打ち破る姿勢こそ“陽泉”の“伝統なのだ”」
まず、紹介するのはマオが修行を重ねた陽泉酒家の伝統。「歴史や伝統を否定するのではなく、新しい感覚や解釈でアレンジして前進していく」という、企業やブランド、個人の生き方にも通用する大切なことを教えくれています。
この伝統がマオの根底にあるからこそ、革新的な中華料理をどんどん生み出せるのでしょうね。心に刻んでおきたい名言です。
■手段を選ばず、スケール大きく発想する
(『中華一番!』 5巻39P )
マオはわずか13歳で特級厨師となり、裏料理界との死闘を含め一度の敗北もしていません。その強さの秘密は、型にとらわれずスケール大きく発想して、あらゆる手段を尽くして窮地を切り抜ける力だと思います。言葉にするとありきたりな感じがしないでもないですが、あまりに突出した力は、今読み返すと脱帽です。
実際にいくつか振り返って見たいと思います。
・スケールの大きさは大宇宙! 固定観念をぶち壊す発想力
(『真・中華一番』 1巻142~143P)
例えば、こちら。鋼棍のシェルとの焼売対決でマオが作った「大宇宙焼売」。
対戦相手のシェルと発想がまるかぶりしてしまい窮地に立たされたマオが生み出したのが大宇宙焼売です。焼売は点心(軽い食事)という常識や固定観念にとらわれず、焼売を宴席料理の主菜(メイン)として仕上げ、さらに、豚一頭のおいしさをすべて閉じ込めるというスケールの大きさを披露して勝利をおさめます。
それにしても、この大きさのセイロが倉庫に眠っている陽泉酒家も、さすがマオを育てたお店なだけあってなんというか、器がデカいですね。
・料理のためならここまでやる! 手段を選ばない究極の形
(『真・中華一番!』 8巻23P)
続いてはコチラ。裏料理界最強の五人「五虎星」のひとり、爆炎厨師アルカンとの船上での対決での出来事。船の上では強火が使えないというピンチに、「船の上で強火が使えないなら、船を燃やしちゃえばいいじゃん」と常人にはとても考えつかないスケールの大きな発想でピンチを乗り切ります。
ちなみに、小舟を燃やされて怒るどころか、その発想力を褒め称える裏料理界の姿勢にも勉強させられるシーンです。
・火事すらも千載一遇のチャンスに変える!
(『中華一番!』 2巻 112~113P)
(『中華一番!』 2巻 118~119P)
極めつけはコチラ。お店が火事になるという誰もが絶望しそうな状況すらも、料理に利用してしまうマオの凄さが詰まったシーン。その場にいた全員の度肝を抜いて、絶望から笑顔に変えてしまいました。また、火事すらも利用して料理をしてしまうマオに、周りが一目置いたのは間違いありません。死んでしまっては元も子もないですが、ピンチをチャンスに変える姿勢は見習うべきところがありますね。
ほかにも、マオが作った料理を振り返ってみると、中国大陸を表現した「真鯛大陸封」や、万里の長城を利用したチャーハン「母なる太陽球」など、スケールの大きな発想と、手段を選ばずその場で使えるものは何でも使うという行動力が生んでいる料理がたくさんあります。
マオのように毎回死闘になることはなくても、ピンチになったり、課題解決をしないといけない場面はビジネスパーソンにもあります。そんなときは、マオのような発想と、行動力を忘れないようにしたいですね。
■たとえ未熟でも自分の仕事に誇りを持つ姿勢
(『中華一番!』 4巻 132~133P)
「確かに僕はまだ料理人として半人前かもしれない
でも 自分の舌と技術と心の限界で作り
最高と信じて出す料理に
料理人として満点以外なんてつけられません!!」
これはマオが特級厨師の試験の最後に、試験官から自分の料理に点数をつけろと言われて発した一言。仕事に対する姿勢をこれでもかと突きつけられます。
現状に甘えず、技術に溺れず、天狗にもならず、常に本気で全力で誇りをもって仕事をする。当時13歳の少年がこの言葉を言っているということを含め、定期的に思い出したい名言です。
■まとめ
『中華一番!』の大人になった今だからこそ響く名言やシーンたちを紹介しました。ただ、紹介したエピソードはごくごく一部です。
マオに限らず、シロウの子分力の高さや、餃子兄弟の民衆の煽り方などなど仕事に活かせる要素はたくさんあります。『中華一番!』の料理と冒険に、懐かしさと楽しさを感じながら、新連載に備えて、読み直してみるのはいかがでしょうか?
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(終わり)