みなさま、“鳥取県”を知っていますか…?
そうです、島国日本の最果てに存在し、砂漠が広がり、世界でも類を見ない秘境
鳥取です。
今、日本では、鳥取県だけでなく、全国いたるところでじわじわと都市が消滅しかかっています。
これは、日本始まって以来の大ピンチ!
…そんな日本を舞台にしている漫画が、マガポケで連載中の『四十七大戦』です。
都市の滅亡を避けるため、各県の人口を奪い合うバトルが勃発。各県の神様である「ゆる神」が代表となり、日本を統一するまでサバイブする、
首都争奪の物語なのです!!!
全国統一を成し遂げ、首都となる運命にあるのが…鳥取県!
ちなみに、都市の人口をかけて戦うのは、各県を代表するゆる~い神様「ゆる神」。
物語の主人公・ゆる神の鳥取さんは、県内初の「スターベックス」が出来た時には泣いて喜び、毎日コーヒーを飲みに行くほどの郷土愛の持ち主です。
そんなほんわかした神様ですが、バトルが始まればそれはそれ!
各県の名産必殺技による攻撃をかいくぐり、鳥取の名産をぶちかまして勝利を得ます。
▲バトルはご当地の名産品や歴史をパワーにして戦います。
彼がどれほど強いのか、日本を統一できるのか…?
ということで、鳥取さんの強さを証明するためにご当地グルメを喰らって(食べて)証明しよう! というのが今回の企画です!!!
●さっそく喰らおう鳥取名産!
首都争奪戦で繰り出されるのは、その県の観光名所や特産品などをもとにした「必殺技」!
鳥取さんが繰り出した技を知るために、鳥取の名産品を各種買ってきました!
さっそく喰らって、その威力を感じたいと思います。
▲鳥取県のマスコットキャラクター・トリピーも見守ってくれています。
ちなみに、新橋のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で購入してきました。
岡山さんと鳥取さんのコラボが、期せずして実現しております。
▼とっとり・おかやま新橋館
●まずは前哨戦。鳥取と言えば、らっきょうでしょ!
さて1発目の名産品は、言わずと知れた「らっきょう」。それも砂丘らっきょうです。
▲パッケージもアツい砂丘推し!
らっきょうは、砂地でも生育できる強い植物で、実は江戸時代から栽培が続けられています。
まさに伝統の味! さっそく喰らってみましょう。
いただきまーす
粒の揃った大きめのらっきょうがごろごろ。
甘酢漬けらっきょう独特の酸味は抑えめ目で、ピリリと唐辛子が効いています。
こりゃあご飯が欲しくなりますね!
らっきょうは、鳥取さんも「自分で漬けて小遣いを稼いでいる」というほど、鳥取ではメジャーな漬物。
これだけおいしいなら、きっと莫大な収入があるはず…!
…そんなことはなさそうでした。
ちなみに突然ですが、「エシャレット」って知ってますか?
「生ハムを巻いたり、グリルして付け合わせに出したりするあれでしょ?」
な~んて、おしゃれな感じで「エシャレット」を語っているあなた!
実はあれ、らっきょうを深く植えて、縦にのばしたものですからね!
それも知らずに語っていたならば、
鳥取砂丘までらっきょう見学に来ることをお勧めします。
※エシャロットは海外産の玉ねぎのようなものですが、エシャレットは日本産のらっきょうです。
●猿を虜にした「すいか」の威力は!?
お次は岡山さんの部下・猿(というかゴリラ)をも虜にした、「大栄すいか」――
ではなく、大分さんの猿たちに与えられた「源五兵衛すいか」――
とまり漬をいただきます!!!
(すいかは時期が違いすぎて手に入れられませんでした…泣)
源五兵衛(げんごべえ)すいかは、縞模様のない小玉すいか。鳥取では漬物用として作られています。実が育ちすぎると漬物にできないので、野球ボール大になったらすぐに収穫されます。
しかし、成長がとても早い品種なので、次々と育つすいかを適宜収穫しなければならず、栽培がとても大変な品種なのだそうです。
さて、そのお味はというと…
むむ! 瓜独特のシャキシャキした歯応えと、スイカの中の部分の柔らかさが、なんだか不思議な食感です。
外はキュウリ、中は茄子のような柔らかさ。
濃い口の醤油で漬けているので、味付けは少しからめですね。
これは……ご飯が欲しい!
しかし、白米の準備はしていません…
ということで、口の中をリセットするため、鳥取の有名カフェ「すなば珈琲」の出番です。
インスタントコーヒーがあったので、さっそくドリップです!
…ふう。すっきりしたコーヒーの苦みと酸味が、漬物のしょっぱさを洗い流してくれました。
僕の脳裏には砂丘のラクダが浮かびましたよ。
砂丘のラクダさん、ありがとう…。
●ちくわ熱に北海道もHOTに! 鳥取県民「熱愛」フード・とうふちくわ!
ついに登場、鳥取さんのソウルフード「とうふ竹輪」です。
鳥取さんは、北海道さんの攻撃を沖縄さんの「ダイナミック☆琉球豆腐祭」と合わせて、すべて「とうふ竹輪」にして食べきるという技をみせるくらいの竹輪好き!
初めて見る真っ白な竹輪はどれくらい美味いのか? これは喰らうのが楽しみですね。
パッケージによると、醤油で食べたり、通はそのままワイルドにかじるのがおススメとのこと。
ではさっそく、わさび醤油で頂きます!
ふーむ、ふわっとした食感のあとから、魚のすり身の味がしてきます。
とっても優しい味付けで、お酒に合いそうです!
……でもこの味は、かつて見た風景がよみがえります。
子どものころから好きだった、家族団らんの風景が…思い出しましたっ!
そう、はんぺん! おでんに入っているはんぺんを思い出す味です。はんぺんは、魚のすり身に山芋などを混ぜ、煮て作ったもの。一方とうふ竹輪も、すり身3に豆腐7を混ぜ、蒸かして作られたものです。
あっさり目の食材とすり身を合わせたことにより、柔らかな食感が生まれ、竹輪のような「焼き」が入っていないため、白くソフトな味わいになっているんですね。
ところでこの竹輪、ソウルフードというだけあって、話題がなかなか尽きません。
23年連続「県民のちくわ購入費が全国1位」ということは言うに及ばず、
鳥取では竹輪をおやつにしたり、冠婚葬祭の重要な場面で出されたり……
あるいは竹輪をフルートにして「とうふるーと」として演奏する世界唯一の日本人がいる。
という……どれだけ竹輪が好きなんですか?
ここまでの熱狂、最強のちくわ愛…。
北海道さんが鳥取さんの熱意に折れるのもわかりますね。
▲鳥取さんの食べっぷりに完敗した北海道さん。
●これぞメジャー級! バラエティ豊かな「白バラ牛乳」!
さて! そろそろドリンクも欲しくなってきましたね。
出てきますのは、鳥取が誇る「白バラ牛乳」。
全国的に人気なブランド牛乳です!
白バラ牛乳は、県内で絞られ県内の工場で製品化しているため鮮度が高く、その分美味しいのだと言われています。
そして牛乳は、加工品が豊富な優れもの! バターやヨーグルト、生クリームに加工され、
アイスクリームやシュークリーム、ケーキと、バラエティ豊富な食品へと広がっていきます。
頂上から広い裾野へ、牛乳の広がりはまさに中国地方最高峰の山・大山級! と言えましょう。
そして商品名の「白バラ」の花ことばは正直・純粋。
白バラのように、純粋で純良な牛乳の生産を原点として
社会に貢献していくというイメージから、「白バラ」をシンボルマークとしたということです。
「白薔薇牛乳波(ホワイトローズ・ミルキー・ウェーブ)」に身も心も洗い流されてしまいそうです。
ちなみに、すなば珈琲に入れると、美味しくうれしい鳥取コラボが完成!
●デザート! 不意打ち的な美味さでシメられる
次はデザートにいきたいと思います!
鳥取と言えば梨、梨と言えば鳥取!!
秋から冬にかけて獲れる王秋を手に入れました!
鳥取の梨は二十世紀梨が有名ですが、それだけではありません。
夏から獲れる二十世紀と幸水。晩夏から秋にかけては、秋栄・豊水・あきづき。そして秋から12月上旬まで新高・王秋…といった、有名品種をリレー形式で栽培しています。
近年では、鳥取さんも使用した「新甘泉」、秋甘泉に、なつひめ、涼月などなど
オリジナル品種も多数加わり、鳥取は梨の王国の名をゆるぎないものとしています。
さて王秋のお味はというと…
おお! 水分が多めで、甘さはさらっとしています。
梨ならではのシャキシャキ感と、水分のバランスが絶妙! 噛んだときにしゅわっと果汁が飛び出ます。
この王秋は、二十世紀梨に中国梨・慈梨(ツーリー)を掛け合わせ、さらに晩生のジャンボ梨・新雪を交配して誕生した品種。とっても手間がかかっています。
鳥取県の並々ならぬ梨へのこだわりは、まさに最強と言えましょう。
新甘泉(しんかんせん)を喰らった岡山さんも、これはKOされちゃいますね。
●冬の味覚と言えば…アレでしょう!? 松葉ガニ
さて、デザートまで食べて満足した気もしますが、鳥取の最強を謳うにあたり、やはりアレは外せないでしょう。
赤くて、ハサミがあって…甲羅のある…。
そうです! これです! 「松葉ガニ」です!
これも喰らえる――
と言いたかったのですが、さすがの松葉ガニ。とても高級品のため、予算オーバーでした…。
ってことで、
ジャーン! かにみそトマトジャンです!!!
松葉ガニとはいきませんでしたが、せっかくなので食べてみましょう。
パッケージにある通り、野菜ディップでいってみます。
ウマー!
このトマトジャン、かにみそ部分がしっかりとあるため、かにの風味がしっかり感じられます。それでいて、旨味のあとに辛さがどっと来る。顔から汗がじわっと出るのが心地いいです♪
病み付きになる辛さと旨味は、水分があると薄まってしまうため、野菜ディップにするならば、水分の少ないニンジンやキャベツが合いそうです。
ちなみに、かにみそトマトジャンを作っているのは鳥取のかに加工会社。
そして原材料のトマトもかにも鳥取産で、まさにオール鳥取商品。
はからずも、鳥取のかに商品でオドロキのうまさを知ってしまいました。
でもいつか、松葉ガニを僕に喰らわせてください!(切実)
●鳥取は最強かもしれない
ここまで読んでいただいた皆様はもう、鳥取さんの強さを感じていただけたのではないでしょうか。
鳥取さんは、はたしてどうやって首都争奪戦を勝ち抜いていくのでしょう――
当たったものが砂になる「鳥取砂銃」で、すべてを砂にして統一…なんてことは無いかな。
物語中では鳥取さんだけでなく、他県もとても魅力的。
他県の数々のコラボ技や名産品技なども、喰らってみたいところですね!!!(私欲)
鳥取さんをはじめ、他の都道府県が気になった方は、マガポケをチェックしてくださいね!