マガジンポケットにて、pixiv上で人気を博したナナシ先生のイラストが「イジらないで、長瀞さん」として連載開始されました。あのナナシ先生の作品が出張版としてマガジン本誌にも載っているんですよ。これは本当に凄いことです。
【第1話】「センパイってちょっと…」
Web時代のナナシ先生を古くから応援しているファン的には、いつ女の子がアレでアレな目にあうのかハラハラドキドキですが、一般誌での先生も良い意味でアクセルは止まりません!
物語はS気たっぷりの長瀞さんと、幸か不幸か彼女に目をつけられてしまった内気な先輩の二人を主軸に展開していきます。この健康そうな褐色肌と悪戯心が詰まった目つきにオタクたちはもうイチコロ。
第一話では、先輩の描いた原稿を朗読するという羞恥プレイを行う長瀞さん。弄り具合はぐんぐん加速し、「キモい」と直球な罵倒まで。
長瀞さんの煽りに、とうとう涙を浮かべる先輩。読者をふるいにかけるかのようなドSシチュのラッシュに、商業媒体でも全く日和らないナナシ先生の猛攻に、ファンとしての感動とオタクなら誰もが確かに有するM気質への刺激がとめどなく続きます。
2話以降も一切手加減しない長瀞さん。既存のツンデレヒロインや暴力系ヒロインとは一線を画す暴れっぷりは、思わず読者も先輩のように目に涙が浮かんでくるでしょう。
……しかし、長瀞さんの魅力は決して度を越えたドSだけではないのです。
例えばpixivでの「長瀞さんと帰宅2」では、流石に弄り過ぎたと察したのか、動揺して先輩の機嫌を伺い受けに回る長瀞さんの姿も。この攻撃力に全振り過ぎて自分が守備になるとすぐ負ける極端さが、何よりの長瀞さんの魅力だと個人的には考えています。
こういった彼女の本質を知っていると、現在連載中の漫画版も一層楽しめることでしょう。
【長瀞さん】「長瀞さんとクリスマス」イラスト/774 [pixiv]
因みに、僕が一番好きな一枚は「長瀞さんとクリスマス」。口では多少皮肉っていても、行動は完全に恋人同士。敢えて最後まで長瀞さんの台詞を書かないことで、読み手の想像力に続きを委ねる余韻も素晴らしい。
このイラストを初めて見た際は、今まで過激な路線で攻め続けてきたナナシ先生は、王道いちゃらぶ路線で戦っても強いのか! と大興奮したのを覚えています。
漫画版の方の先輩も、いつかこうして長瀞さんと甘々な会話をする日が来るのかと想像すると、1話の長瀞さんの弄りも愛おしくて仕方ありません。
漫画版はまだ(3話現在)溜めの段階に見えますが、だんだんと先輩への弄りの裏にある好意が表面化してきているようにも読み取れます。内気で孤独な少年と、彼を見かけると友人と離れてでも必ず弄ってくる美少女……100点!!
はじめから好感度が高い状態から始まったpixivと違い、出会いから丁寧に積み上げている漫画版の長瀞さんと先輩の関係に目が離せません。
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(終わり)