
\子どもの頃にピアノを習っていた人~?/

は~い! 僕もやってました。でも、やめちゃったんですよね……。
だって、本気でピアニストを目指すとなれば、その費用は相当なもの。
じゃあ、実家が太くないとピアニストになれないの!?
……いや、そうとは限らないかもしれませんよ?
複雑な家庭に生まれた少年が、ピアニストを目指す物語がコチラ!

――『ラブソング』。
つい先日、9月9日に単行本の1巻が発売した本作の魅力を、本記事にてたっぷりとご紹介していきます! それでは早速どうぞ!
●『ラブソング』はこんなお話!
物語は、主人公の十槻陣(とつき じん)が父親と死別したところから始まります。

女遊びが激しかった陣の父は、なんと恋人の女性と心中。
そればかりか、死後に複数の女性と関係があったことがわかりました。

その中のひとりの女性が陣の前に現れます。
――彼女の名前は春海来冬(はるみ こふゆ)、24歳。亡き父の元愛人です。
それだけでもびっくりですが、さらに驚くべきことに、来冬はひとり残された15歳の陣を引き取って育てると言い出したのです!

こうして陣は、父親の元愛人である来冬と家族に。
春海陣(はるみ じん)としての新たな人生がスタートしました。
しかし、陣は特に戸惑うこともなく受け入れてしまいます。な、なんで……!?

――「オレは これさえあればいいんだから」。
そう、陣にとって人生のすべては「ピアノ」だったからです。
複雑な家庭環境で育った彼にとって、大事なものはピアノだけでした。

しかし、陣にはピアノを弾く上で致命的な問題があったのです。

それは幼い頃、父に「ピアノ教室に通いたい」と告げたところ怒りを買い、小指に一生涯残る大けがを負わされて、一切動かせなくなってしまったこと……。
ピアニストにとって、指に障害があるのはマイナスでしかありません……。それにしても、ひどすぎる……。

それでも、陣はピアノと自分を切り離すことができませんでした。
未成年が働いてはいけないアルバイト先で、ピアノを弾き続けていたのです。
自分の演奏など誰も聴いていなくても、ここが唯一、陣がピアノを自由に弾ける場所だったのです……。

しかし、ある日のこと。客とのトラブルによりその場所さえ奪われる事態に!
陣はもうピアノを弾くことができないのでしょうか……?
――ところが!?

来冬と陣が引っ越した新居には、アップライトピアノが……!?

それは、来冬から陣への精いっぱいのプレゼントでした。
陣の父に子どもがいたと知らなかった来冬は、愛人の自分が知らない間に陣を傷つけてしまったと後悔していたのです。

そのため、来冬は今、陣の幸せだけを願っています。
そんなふたりが、ともに新たな人生をスタートさせ……

陣がピアニストとして立身出世してゆく様を描いたヒューマンドラマ。
――それが本作『ラブソング』なのです!
●ピアノに飢える孤独な少年・春海陣
では、主人公の陣がどのような少年かご紹介しましょう!

来冬に出会うまでの陣が、どのような生活を送ってきたのか、詳しいことはわかっていません。しかし、15歳になるまで電車に乗ったことがなかったり……

クリスマスケーキを食べたことがなかったり。
さらには……

爪の切り方さえ知りませんでした!
このことを鑑みるに、親から放置されていたのかも……?
と、そんな複雑な家庭環境で育った陣ですが……

来冬と暮らすようになってから、人との交流がだんだんと増えていきます!
その中で、今までは一度も話したことがなかった同級生の助原央助(すけはら おうすけ)や、そのほかのクラスメイトとも友だちになることができました。

また、自分の生活を支えてくれる来冬に恩返しをしたいという気持ちも芽生え、彼女にバレッタ(髪留め)をプレゼントしました。めっちゃいい子や……。(涙)
このように、これまでピアノ以外は眼中になかった陣が、人とのつながりを持つようになったのです!

彼の世界に、少しずつ色が付き始めたある日のこと。
駅中でストリートピアノを見かけた陣は、つい先日聴いたプロ奏者エリ・シェリー(後述します)の演奏を真似て、ショパンを弾いてみます。

いつか、自分も大きな舞台でピアノを弾いてみたい――。
これまでなら考えることもなかった大きな夢が、陣の中に広がっていきます。

そんなストリートピアノでショパンを弾く陣を、偶然目撃していたのは友人の央介。
陣の演奏に感動し、目からは涙が伝っています……。

そして、その感動を他の人にも伝えたいという出来心から、演奏動画をコンクールの応募フォームにアップロードしてしまうんです!
おいおい、そんなことしたら流石にヤバいでしょ……!
――と思いきや!?

この演奏を聴いた審査員が、「演奏の続きを聴きたい」と電話をかけてきたんです!
こうして陣の実力が少しずつ世間に知れ渡っていきます。
小指が使えないながらも、陣のピアノの腕は間違いなく天才の域に達している――それ、冷静に考えてすごすぎませんか?

そして、陣は本格的にピアノを学びたいと思うようになるのですが、これ以上、来冬に重荷を背負わせることへためらいが生じてしまいます……。
当然、本気でピアニストになるには、実力だけでなく相当の資金も必要になるはず……。
この先、陣はピアニストになるために、どのような道を歩むのでしょうか?
●陣を献身的に支える父の元恋人・春海来冬

陣を引き取った来冬は、笑顔の朗らかな女性です。
どうやら初めて付き合った男性が、陣の父親だったそう。
しかも、陣の父が死ぬまで浮気されていたこと、そして子どもがいたことすらも知らなかったみたい……。
それにもかかわらず、その子どもを引き取って育てるって、なんていうか……見た目とは違ってすさまじい強メンタルの持ち主なのか!?

そんな来冬ですが、陣が喜ぶことを第一に考え、彼を幸せにするためなら行動に迷いがありません!
陣がピアノコンサートに興味を示せば……

仕事の隙を見計らって、すぐさまチケットを手配!
陣が「欲しい」と言う前に用意していたのです。
陣が自分からは言い出しにくいと考えたのでしょうか?

また、陣からサプライズでバレッタを贈られた時には……

感動で涙がこぼれてしまったことも……。
来冬のまっすぐな感情が、陣にもしっかりと伝わっていることが、この作品を読むと直に伝わってくるんです……。(ウルウル)

そして、そんな来冬の存在は、陣が「人にピアノを聴いてもらいたい」と思う動機へとつながっていきます!

しかし、来冬はなぜ陣に対して、こんなにも無償の愛を注ぐことができるのでしょうか?
その感情の出どころについては、物語を読み進めていくことで明らかになるはず……!
来冬と陣、親子になったばかりのふたりの関係性にも注目です!
●陣と同年代の天才ピアニスト エリ・シェリー
来冬との新生活を始めた陣。それがきっかけとなったのか、彼にさまざまな人との縁が出来始めます!
その中でも陣に大きな影響を与えた、こちらのピアニストを紹介しましょう!

その少女の名はエリ・シェリー。
年齢は陣とさほど変わらないようですが、育った環境は大きく違いました。
エリは、音楽の名門・シェリー家の末娘として生まれ、若くして個人コンサートを開催できるほど音楽界に名を馳せているのです!

その演奏は、陣のピアノへの認識を揺るがすほどで――。

生まれて初めてプロの生演奏を聴いた陣。エリの演奏が、その後の陣の行動に大きな影響を与えます!

そんな天才ピアニスト・シェリーですが、演奏時以外はなんともリラックスした出で立ち!(1枚目の彼女と同一人物ですよ!)
ぴょんぴょんと跳ねたクセっ毛に、安いジャージとメガネで過ごすというギャップ……う~ん、めちゃくちゃ好きです……!

コンサートのために日本へやってきた際には、お気に入りの大型ディスカウントストアで爆買い(着ているジャージもここで買いました)するなど、思いっきり観光やショッピングを満喫している様子。
付き添うだけでも大変そうです(笑)。
……ちなみにこのお兄さん(?)も重要人物なのですが――彼がどんな人物なのかはぜひ本編をご覧ください!

ちなみに、陣とエリが出会ったのは、彼女のコンサートが始まる前。
控室付近に迷い込んでしまった陣のことを見かけたエリは、ひょんなことから陣と連弾をすることに!?
この出来事は、エリの中で印象的な思い出として残っているようです。

陣の道の遥か先を行くエリですが、これからこのふたりがピアニストとして再会する日が楽しみでなりません!! そして、そこに至るまでの熱いピアノドラマを見逃すわけにはいきませんよね?
そんな、孤独“だった”天才ピアニスト・陣を取り巻く人間関係にも注目の『ラブソング』。
記念すべき単行本第1巻は好評発売中!
そして、コミックスの続きは、ぜひマガポケでお楽しみくださいッ!
●『ラブソング』
単行本第1巻、大好評発売中!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!