
相反するふたつの感情が混ざり合って、複雑な気持ちになることってありますよね。
大好きな漫画が完結してしまった時とか、まさにそうです!

結末を見届けられて嬉しい反面、もう続きが読めないことが悲しい……。

ついに完結を迎えた『ジュミドロ』の最終話を読んで、僕はそんな複雑な気持ちになっているのですよ!
戦いに明け暮れ、血みどろの生活を送っていた少女・ラムネが「ふつう」を知っていく旅路を描いた本作。疾走感のある戦闘描写にドキドキハラハラし、ラムネの成長に心温まる作品です。
そんな本作が完結し、毎週金曜日の楽しみがなくなってしまうだなんて……!
この喪失感を埋めるにはどうすれば……って、漫画なら何度でも、読み直せるじゃないですか!
ラムネの物語は終わりを迎えたかもしれませんが、その足跡をたどることはできるんですよ!
というわけで今回は、『ジュミドロ』のベストバウトを振り返ってみたいと思います!
●指輪騎士との長い戦いの始まり! ラムネvs.ラウディ=コール

剣闘士として戦いの日々を送っていたラムネが、予想外の出来事で自由を得たところから物語は始まります。
しばらく歩くと、大きな街にたどり着きました。
その街の名前は「ラクトアス」。

自由のない剣闘士として生きてきたラムネは、人としての「ふつう」を知らず、初めての街で戸惑ってばかり……。
ついには怪しい場所へと連れ込まれ、いきなり襲われてしまいます。

ですが、その圧倒的な実力から“不敗の剣”の異名を取るラムネは、襲いかかってきた青年・レニー=コールの腕を、逆に切り飛ばしてしまいます。
そしてこの一件が、後の戦闘の火種になるのです……。

どうやらラムネが返り討ちにしたレニーは、ラクトアスを治める領主の息子だったようです。

さらにレニーは、指輪を媒介にした特殊能力をもちいて戦う「指輪騎士」と呼ばれる存在でした。
領主の息子、しかも指輪騎士がやられたとなれば、コール家の威信に関わる大問題。
自由の身から一転、ラムネは指輪騎士やラクトアスの兵士たちから命を狙われる立場になってしまいました……。

しかし、嫌なことばかりではありません。ラムネは(結果的に)命を救った青年・スノウと出会い、ともにラクトアスの街から離れることを決めます。
追手の指輪騎士や兵士を倒しながら、闇夜に紛れて脱出しようとするふたりでしたが……

彼女たちの進路を阻むのは、触れたものを凍らせる、なんとも不思議な……“炎”!?

そして、ふたりの前にはレニーの兄であり、指輪騎士のラウディ=コールが立ちはだかります!
この“凍る炎”は、ラウディの指輪騎士として能力だったのです!

ラムネとスノウは、ラウディが出した凍る炎に囲まれて絶体絶命の危機!
もはや、彼を倒す以外に進むすべはなさそうです……。

そして、自身の剣にも凍る炎を纏わせ、ふたりに斬りかかるラウディ。
いくらラムネでも、凍る炎相手じゃ分が悪いか――

と思いきや、ラムネはその強化した剣を難なく受け流します!

この一合のみで、ラムネがただの少女ではないと気づいたラウディは、指輪の力を全身に纏い、ラムネを全力で倒しにかかります。

前方に炎を放ち、牽制するラウディ。それに対して、身につけていたマントを盾に距離を詰めるラムネ。
両者一歩も譲らぬ猛者同士のぶつかり合いです!

ラムネの疾さを捉えきれないと踏んだラウディは、己の肉体に氷炎を纏わせて防御を固めます。肉で受け、カウンターでラムネを倒すという算段だったのでしょう。
ですが、決着はいきなり訪れます――。

ラムネが構えを取り、放った渾身の一撃は……

いともたやすく、ラウディの氷炎の鎧を貫いたのです!
唖然とするラウディ。最後の反撃をしようと指輪の力を使おうとしますが、後ろからスノウに首を掻き切られ、あえなく絶命します……。
こうして、この戦いはラムネの勝利で幕を下ろしました。
周囲を凍らせる炎という特殊能力に対して、剣一本で立ち向かっていくラムネの勇姿にシビレますよね!
●因縁の再戦! ラムネvs.カラジュナ&キャトルル
ラウディを倒し、ラクトアスを脱出したラムネとスノウ。追手を振り切るため、ラクトアスからさらに距離を離すべく、船に乗ります。
そして、その旅の道中。ラムネはスノウから「彼の旅の目的」を聞くことになります。

それは、「自身の姉の死の真相を探る」こと――。
スノウにはサニーという姉がいましたが、彼が幼い頃に死別しているようです。
そのサニーは、アレンコフの教会で亡くなったということしかわかっておらず、“いつ、どのように亡くなったか”が明らかになっていないのです……。

こうして、姉の死の真相を探るために、アレンコフ教会に潜り込んだラムネとスノウ(ラムネが道中拾った犬の「やけん」も一緒)。
実はこの教会はただの教会ではなく、「指輪騎士の聖地」とされる場所。指輪騎士たちと敵対するラムネにとっては、とても危険な場所だったのです。

指輪騎士たちにバレないよう、ひっそりと進むラムネたちでしたが……

中心部まであと一歩というところで、指輪騎士のカラジュナに見つかってしまいます!

即座に切り合うラムネとカラジュナ。
するとそこに、奥からもうひとりの指輪騎士が現れます!

その騎士の名は、キャトルル。
このキャトルルとカラジュナですが、実はラムネと初対面ではありません。

キャトルルの指輪騎士としての力は、「糸を操る」こと。
この能力でラムネの友達・ジャック=フーバーの右腕を断ち切り、結果的に命を奪った相手です。
そしてカラジュナも、ラムネと剣を交えた過去があります。

過去の戦いでは、「毒」を使ってラムネを行動不能まで追い込むほどの強者でした。
“友の仇”と、かつて“不覚を取った相手”が一度に……!
因縁を晴らす再戦が今、始まります!

まず動いたのはキャトルル。カラスに何かを命じたかと思うと……

飛び立ったカラスから鋭い光が炸裂!

強烈な光であたりが焼ける中、燃える人影のようなものが見えます。
ラムネはキャトルルの奇襲を避けられなかったのでしょうか……。

しかし、煙の中に見えた影は、地面に突き立てた剣にマントを被せたダミーでした!
囮を使い、ラムネがカラジュナの背後を取ります。
そのままカラジュナに斬りかかろうとするラムネですが……

その前には、張り巡らされていたキャトルルの糸が!!
惜しくも攻撃を逸らされてしまいます。この目まぐるしい攻防に、読んでいるこちらも息が詰まる思いですよ!
両者一旦距離を取り、次なる一手は――

キャトルルが糸を無数に張った防壁を作り……

カラジュナの指輪の力で、地面を毒で埋め尽くし、ジワジワとラムネを追い詰めていく構えのようです!
近接戦闘をメインとするラムネにとって、あまりにも分が悪く、厳しい状況です……。
ラムネがこの局面をどう打開するのか……因縁の対決の行方はぜひ本編でチェックしてください!
●最終局面の総力戦! ラムネ&スノウvs.ラナリアル

ラムネがキャトルルたちと激戦を繰り広げている一方、スノウはひと足早く教会の最深部にたどり着きます。
そこにいたのは、ラナリアル=カーン。
指輪教会のトップ、シャウバドールのリーダー的存在です。
スノウはラナリアルに近寄り、姉・サニーの所在を訪ねます。
すると――

「お前たちが殺したんだろ?」と、意外すぎる返答が!?

その言葉の真意が掴めないスノウでしたが、ラナリアルの異様な姿を見て、すかさず首元に剣を突き立てます。

ところが、ラナリアルはさらなる異形の姿へと変貌を遂げてスノウに掴みかかってきたのです!
この見た目の化け物が襲ってくるの、怖すぎます……。

そんなスノウのピンチにラムネが駆けつけます!
敵を視認するやいなや、一瞬で駆け寄り容赦なくバラバラに切り捨てます!
敵方の親玉にしては、ずいぶんとあっけない幕引き……。

と、思いきや! 傍に控えていた指輪騎士・モロウがおもむろに立ち上がると……

モロウの頭部から、ラナリアルが復活!?
もう人間やめちゃってますね……。一体どうすれば倒せるんでしょうか……?
それでもラムネなら……と思う読者の方もいらっしゃると思いますが――

ラナリアルに相対するは……スノウなんです!
この作品、ラムネだけが戦うわけじゃありませんよ!

スノウはコール家の血を引いており、物を凍らせる指輪の力が使えます!
しかし、他の兄弟よりも血が薄いようで、指輪騎士の兄たちと比べて使える力は弱いそうです。
そんな力の弱いスノウが取った作戦というのが……

水を使って冷気の力を最大限利用すること!

単純のようでいて、その効果はてきめん!
ナイフをラナリアルの体に突き立て、体の内側からも凍りつかせて仕留めにかかります。

しかし、その瞬間あたりに立ち込めたのは、憶えのある“冷たさ”……。
なんと、抜け殻になったはずのモロウの身体が動き出し、指輪騎士・ラウディの力を使い始めたのです!

不死身の肉体に加えて、指輪の能力を分け与えるのもラナリアルの力……。チート過ぎませんか……?
このラナリアルの人知を超えた力によって形勢は逆転!

白炎をまとった一撃をまともに受け、右手の指が欠損してしまいます……。
残る左手でナイフを掴み、ラナリアルに突撃しますが、この反撃も軽くいなされてしまいます。
そして、モロウの剣がスノウに突き立てられようとした、その瞬間――

我らが“不敗の剣”が、それを阻止――!!!!
こうして、ラムネたちの最後の一戦が幕を開けるのです……!
不死のラナリアルをどう倒すのか……? そして、ラムネが「ふつう」を知る旅の終着点は、どこへと至るのか……? 『ジュミドロ』の結末は、ぜひマガポケで見届けてください!
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ぜひ周りの人にも教えてあげてください!