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死者の霊を実体化して除霊!? 『花子狩り』人間と霊がおりなす社会派サスペンス

2026年も半分が過ぎ、夏真っ盛りの昨今。いかがお過ごしでしょう?

 

そんな暑い夏にぴったりの“夏のエンタメ”といえば……当然、 “怪談”ですよね!

怖い話を聞いて、背筋をゾクっとさせる……これが夏の過ごし方ってなもんです!

 

そんな怪談のひとつである――

「トイレの花子さん」――。流石に皆さんもご存じですよね?

 

超有名な「学校の怪談」で、学校のトイレにいる「花子さん」という霊を呼び出すと、怪奇現象が起こるというアレです。(※諸説あります)

 

では、そんな「花子さん」の名を冠するマガポケ作品があることを、皆さんはご存じでしょうか……!?

その名も――『花子狩り』。

 

“花子”を“狩る”って……どういうコト!? と思った読者の方々、ご安心ください!

この記事でしっかりとご紹介しちゃいますよ!

 

※怪談とは言いましたが、本作はホラーではなくサスペンス! 怖いのが苦手な人も安心してね!

 

●『花子狩り』はこんなお話!

物語の舞台は、霊の存在が科学的に証明された日本。

人々に害をなす霊は駆除の対象として、行政が処理をする必要が出てきました。

そこで創設されたのが東京都地縛霊除霊鎮魂課」――通称「花子課」。

 

でも、公務員がどうやって霊を捕らえるのでしょうか……?

現場に到着したスーツの男性が取り出したのは――謎の装置”!

 

な、なんだコレ!?  

その装置からは眩い光が!?

それを霊に照射すると……

 

え、霊が生前の姿を現した!?

 

こうして実体化した霊は「花子」と呼ばれ、件の課によって捕獲されます。なるほど、だから「花子課」なんですね。

花子課は、先の名前から新たに「花子さん特別支援課」と改名され、その存在は一般人にも知られています。

 

そんな世界を舞台に、物語は主人公・光永寺送真(こうえいじ そうま)職務に着任するところから始まります。

 

ちなみに、捕まえた花子さんはどうなるのでしょうか?

「霊を科学的に除去できるということ」は広く知られているのですが、「実体化できる」ことまでは一般には公表されておらず……。当然、どのように処理しているのかもトップシークレット!

 

確かにそんなことを公にしてしまったら、いろいろな問題が発生して、ややこしくなりそうですよね……。

実体化した花子さんを捕らえる方法は、生きている人間を捕らえる時とほとんど同じ。

厳重かつ人目を避けて、とある施設へ運び込みます。

 

その施設の名前は「花子さんおいのりホーム」。

花子さん専用のケアホームといったところでしょうか。ですが、実体化した花子さんをいつまでも保護するわけにはいかないんです……。

 

どんな施設の維持にも税金が掛かりますもんね。そこで……

四十九日を過ぎた花子さんは、問答無用で成仏(処分)――。

「花子課」と名称はソフトになったのですが、やってることは結構ハード。これがこの仕事の現実なのです……。

 

生きている人間にとって、邪魔な霊を排除する。

それは、いたってシンプルなこと。

 

でも花子さんも、もとは生きていた人間で……そこに留まっているのには理由があって……。

“子供の頃からの夢”を持つ送真は、花子の扱いに対して葛藤を抱えることになります。

霊が実体化する社会と、それを取り巻く人間たちの現実を描いたヒューマン社会派サスペンスそれが「花子狩り」なのです!

 

ここからは物語の登場人物をご紹介しましょう!

 

●「花子狩り」に葛藤を抱える新人、光永寺送真

光永寺送真は、花子課に配属されたばかりの新人。

子供の頃に起こった「ある出来事」がきっかけで霊が見えるようになりましたが、それ以外は真面目で心優しい青年です。

 

そんな彼には、前述したように子供の頃からの夢があります。

それは、「死んだ人を幸せにする」こと。

 

(自縛)霊になってしまうのは苦しい出来事が起こったからだ、と考える送真は、当然――

花子課で行われている、実体化させた霊を作業的に処分していることに違和感を覚えています。

 

送真は、花子さんの待遇を良くするために職務の範疇を超えて、なにか自分にできることはないか考え始めます。ハードな仕事なのにそんなに思い入れて大丈夫なの? 心配です……。

 

それにしても、彼はなぜここまで花子さんに肩入れをするのでしょうか?

送真が花子さんを気に掛ける理由――それは、前述した彼の過去に起こった出来事が発端でした。

送真は小学生の時、土砂崩れに巻き込まれて生き埋めになったという、つらい過去を持っていたのです……。

 

生き埋めになった瓦礫の中で聞こえてきた声と、励まし合いながら朝まで過ごした送真。

「だいじょうぶだよ」「そばにいるよ」「みんないっしょだよ」――と、確かにその声は聞こえていたはずなのですが、救助されたのは送真ひとりだけ。

 

そう……。家族を含む20人以上の人は、すでに亡くなっていたのです。

この出来事から、彼に霊感が芽生え、霊の声を聞き、その姿を視認できるようになったのです。

 

すでに亡くなっていた友人たちの霊が励ましてくれたおかげで、自分は正気を保ち、生き残ることができた。

そう考えている彼には、やはり生者と死者を区別して考えることは難しいのです。

 

このように、仕事と私情の間で葛藤を抱えながらも、送真は花子さんと――そして花子さんを取り巻く生きている人々と向き合っていくことになるでしょう。

彼の夢が叶う日が来ることを、切に願っています……!

 

●ベテラン花子課の謎多き美女、七原秋帆(ななはら あきほ)

送真とペアで仕事をするのが、七原秋帆。

見た目は若く見えますが、それなりにベテランらしく年齢不詳のミステリアスな美女です。

また表情も穏やかなのですが、目がちっとも笑っていないのも特徴……。(怖)

 

当然ながら、彼女も霊感持ち。

ですが、仕事への取り組み姿勢が送真とは真逆も真逆!

 

人は人、霊は霊。

しっかりと線引きをし、花子課の先輩として、新人の送真にもそう助言しています。

 

ちょっと怖いところはありますが、業務上は頼りになる美人の先輩。そんな印象の彼女ですが……

 

七原には、「誰にも知られてはならない秘密」があったのです!

それは――

誰かと一緒に暮らしてる……?

 

え、このビジュアル……間違いなく「花子さん」ですよね……?

 

なんと、表向きは花子狩りを淡々とこなしていた七原ですが、自宅に花子さんを匿っていたのです!!

公務員がそんなことしていいの……⁈

もちろん良いわけがありません。

花子さんを持ち出すなんてもちろん重罪! 見つかったら懲戒免職ものです!

 

さらに、その匿っている花子さんは、どうやら七原の過去と関係があるみたいで……?

「小学校のトイレから出現した花子さんが行方不明になっている事件」と、何か関係があるのでしょうか……?

 

七原は、その花子さんと一緒の布団で寝たり、手料理をふるまったりと、生きている人間のように接している様子も描かれており、普段目が笑っていない彼女ですが、このときだけは目も穏やかな微笑をたたえているように見えます。

ふたりの謎は深まるばかり……。

 

この花子さんとの関係性、匿っている目的など、謎が多い七原の動向に注目していきましょう!

 

●“とある花子さん”を追い求める無表情刑事、矢上俊(やがみ しゅん)

冒頭で本作は「サスペンス」だと言いましたが、“サスペンスに欠かせない存在”といえば、「刑事」ですよね!

この無表情な男性は、警視庁捜査一課の矢上俊。

上司の自己紹介を遮ってまで自分の存在をアピールする、とても仕事熱心(?)な若手刑事です。

 

矢上は、言葉が話せる花子さんから情報を聞き出し、未解決事件を解決するヒントとして役立てたいと考えています。なるほど、そんな使い方もあるんですね!

 

しかし……無表情のくせに眼力が凄まじく、しかもめちゃくちゃよくしゃべりますね。クセ強っ!

 

「おいのりホーム」を訪れた際も殺害された記憶を持つ花子さんの心情をまったく考えることなく、あくまで捜査のための「道具」として扱います。

実際、花子さんに実体はあれども「死者」であることに変わりはなく、彼らに「人権」はありません。

 

矢上の言う通り、花子さんを「道具」として扱う人間も存在するでしょうし、その扱う人間の思想によっては、悪事に使われる可能性も無視できない。“そういう視点”で捉えると、花子さんは恐ろしい存在にもなりうるのです。

 

そして、悪い考えというのは的中するもので……

 

花子さんを悪用した爆破テロ事件が勃発してしまいます!

「生きる屍」の花子さんを使えば、あやしまれずに人目に紛れることができ、なおかつ事件が起きても犯人は足がつきづらく、心も痛みません。

反政府組織やテロ組織にとって、これほど都合のいい存在はないのです!

 

……そして、矢上は最初から、七原と失踪した花子さんとの関係を疑っていました……!

 

まさか、このテロ事件と七原にも関わりが……!?

花子さんを取り巻く大事件の結末はいかに……!

 

生きている人間と、かつては生きていた死者である花子さんの間には、除霊だけでは済まない複雑な人間模様が潜んでいて――。

手に汗握る展開の『花子狩り』。この続きは、是非ともマガポケでご確認ください!

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